保育雑感

No242令和5年5月号「キャラクター人気投票開催中!」

認可保育園となってから、早いもので4年目を迎えました。毎年、家族で楽しみながら参加できるイベントを企画していますが、令和2年はロゴマーク、令和3年はシンボルツリー、今年はキャラクターの募集を行いました。公募用紙は、在園児の他に卒園園児や以前働いていた職員にも郵送しましたが、キャラクターの絵と共に、返信には、近況報告も一言添えてくれました。応募総数は、全部で  名でした。
キャラクターの絵は、彩の国保育園のキャッチコピー「のびろのびろ」やシンボルツリーからイメージした木のキャラ、園長先生の飼っている豆柴始めウサギやリスなどの動物キャラ、元気な子ども達をイメージした恐竜キャラ、カラフルなかわいいキューピットなどなど、どれも個性的で可愛いいものばかり。どれを選んでいいのか迷ってしまいます。キャラクターのネーミングもユニークで可愛い名前がたくさんあります。ミッキーマウス、ウルトラマン、アンパンマン、ポケモンなどのように、彩の国保育園のキャラクターも長く愛されるキャラクターに育っていって欲しいものです。
只今、人気投票真っ最中!現在、クラスごとに投票の日を決め、順番に投票をお願いしています。まだ投票していない人は、是非とも投票してください。得票数が最も多いキャラクターを彩の国保育園キャラクターに決定します。発表は、6月に行う予定ですので、お楽しみにお待ちくださいね!
 

No241令和5年4月号「新たな気持ちで、令和5年度をスタート」

 マスクの着用が緩和されることになり、コロナから徐々に解放されて以前の日常が戻ってくる日もそう遠くはないかも知れません。4月から始まる新年度を目前にして、コロナ後に備え、新たな気持ちでスタートをきる準備に追われている年度末となりました。
 先ずは、保護者の皆様にご協力頂きました令和4年度の保育園評価に関するアンケートの集計結果をもとに、令和4年度の保育全般にわたる反省を行い、改善策を講じたいと思います。回収率75%と多くの方にご回答いただきありがとうございました。保育園利用者である皆様の様々な考えや思いをしっかり受け止めて、客観的・広範的視野に立ち、保育計画や保育園運営を行なわなければ、よりよい保育には繋がらないと再認識致しました。貴重なアンケート結果をよく検討し、保護者の皆様のご意見・ご要望にそえるように職員全員の共通理解の下、課題解決に努めたいと思います。
 保育業界全般に係わる問題として、全ての保育園の喫緊の課題となっているのが不適切保育です。彩の国保育園でも「人権研修」を園内研修としてここ2年間継続して行っていますが、刑事事件にまで発展したニュースを受けて、さっそく研修を行いました。4月からはこどもまんなか政策を掲げて「子ども家庭庁」が開設されます。私たち現場の保育士が率先して子どもの人権を守り、「こどもまんなか」を実践する令和5年度にしていきたいと思います。
 

No240令和5年3月号「これまでの三年間とこれから」

 本年度の卒園式は、3月17日金曜日に予定されています。いよいよ、残り一カ月ほどとなり、年長さんの保育園生活も最終章を迎えることとなりました。無事、卒園式を迎え、憧れの小学校に入学することを楽しみに思う一方、残り少ない保育園の日々を惜しむかのように毎日濃密な日々を子ども達は過ごしています。
 さて、今年は、筑波山卒園遠足を再開することができましたが、実施することができなかったこれまでの三年間が、嘘か幻のように感じられます。しかし、年長児の今の姿に三年前の姿を重ねる時、自粛と我慢の日々がいかに長かったかを痛感します。特に保護者参加行事が実施できなかったことは、保育上大きな損失だったと感じます。夏祭りでも運動会でも節分集会でも子ども達と一緒に楽しんで参加してくれた保護者の皆様の姿は、子ども達の目に焼き付いて一生記憶に残るに違いありません。今年の卒園児の保護者の皆様にも、特技披露や仮装大会等では奮って参加頂きましが、この場で改めて感謝申し上げます。
 保護者の皆様と「共に育て、共に学ぶ」保育を志してきましたが、コロナ禍でなかなか思うような結果が得られませんでした。そこで、最後に保護者の皆様にお願いがあります。これまでの保育園生活を通してイメージする保育園像を、お子様と一緒に考えて、彩の国保育園のキャラクターをデザインして下さいませんか。三年間の溝を少しでも埋めることを期待して・・・

No239令和5年2月号「イラン戦争から20年後の今も新たな戦争被害が起きている」

 放射能でがんや白血病を発症した子どもたちをチョコレート募金で支援しているJIM-NETが今年で18回目となる募金キャンペーンを展開中です。彩の国保育園の園だよりでも、2月のバレンタインデーの折に何回も紹介してきましたが、今年も難病の子どもたちが描いた愛くるしい絵が缶のふたにあしらわれたチョコ缶が出来上がりました。左下の画像が今年のチョコ缶です。どれも明るい鮮やかな色使いで、病気の子が描いた絵にはとても見えません。向日葵の絵を描いた少女ホズカは9歳。ユーイング肉腫で治療を受けていましたが昨年11月15日に永眠したそうです。ホズガとはクルド語で「希望」を意味するそうです。小さな子ども達に戦争はいつも大きな苦しみをもたらします。しかし、ボズガの向日葵の原画はなんと輝かしくパワフルで生命力に満ちている絵でしょうか。チョコ缶の背景の鮮やかな青色は、ウクライナに思いがはせられます。子ども達の病気が治り早く戦争が終結することを祈りましょう。
チョコ募金申込先
(WEBサイト)
https://www.jim-net.org/news/item/
(電話) 03-6908-8473





 

No238令和5年1月号「令和5年に向けて、新たな気持で新年を迎えましょう」

春の親子遠足を皮切りに、夕涼み会・運動会・保育参観と、本年度の保護者参加行事は、コロナ禍ではありましたが、何とか予定通りに実施してくることができましたが、ここにきて、本年度最後となるクリスマス発表会がビデオ配信となったことは、非常に残念で仕方ありません。年度末は、子供の成長にあわせて劇遊びをメインに毎年発表を行っていますので、お父様お母様の観客の前で演技を披露できたなら、子ども達の達成感や喜びもとても大きいことでしたでしょうね。しかし、保育園でのお子様のありのままの姿を見ていただけるビデオ撮影の良さもあります。どうぞ、ご家庭で家族団らんでお楽しみいただけたらと思います。
さて、ビデオ配信前に、予告編をお届けしましょう。たんぽぽ・もも組さんは、「三匹の子ぶた」で可愛い子ぶたとこわーいオオカミに扮します。どんなハプニングが起こるでしょうか?フ・フ・フ楽しみです。よつば・にじ組は大好きな働く車に変身します。衣装と振りが見応えありそうですよ。そら・たいよう組の「幸せの青い鳥」は、メーテルリンクの原作を現代風にアレンジしたストーリーが、しあわせの形を浮き彫りにしていきます。劇の他に、クリスマス気分をたっぷり味わっていただける歌や合奏もあります。
昔からずっと読まれ続けてきた童話は、普遍的な人間心理や人生の機知やファンタジーに満ち溢れているので、非日常を楽しんだり、試練に遭遇したりすることで、癒しや活力がもらえます。また、童謡で童心に戻って元気を取り戻しましょう。どうぞ、クリスマス発表会のビデオを見ていただき、令和4年の嫌な事は忘れて、令和5年は、「青い鳥」のチルチルとミチルのように、しあわせを探しに出掛けてみてください!
 

No237令和4年12月号「試練の時代が、明るい未来を創る」

今年も残すところ1か月余りとなったこの時期、街にはジングルベルの曲が流れ煌びやかなXmas飾りがあふれ、例年と変わらぬ年末の光景がひろがっています。しかし、いったん世界に目を向ければ、きな臭い煙が世界中を覆っている現実に違和感や戸惑いを覚えます。そして、いまだ収束の兆しが見えないコロナ感染症も世界中の人々の前に立ちはだかって4年目を迎えようとしています。また、異常気象や食糧危機も人びとを翻弄し、持続可能な開発目標(SDGs)による取り組みが始まっていますが、なかなか世界各国の足並みが揃わず、達成を危ぶむ声が聞かれます。日本国内では物価高騰による生活不安、統一教会のマインドコントロールによる被害、大臣の辞任ドミノなど社会、政治不安が追い打ちをかけています。 
戦後の平和な日本の繁栄の中で、溢れる物に囲まれて育ってきた私達が忘れかけていた大事なことを教えてくれたのは、阪神・淡路大震災と東日本大震災でした。それまでは、せっせと稼いだお金で買いそろえた山のものような物たちに囲まれて満足していましたが、それが、地震や津波で一瞬のうちに消え失せてしまいました。何よりも大事なものは物ではなく、人との絆だと気づかせてくれました。また、コロナも私たちに、当たり前だと思っていた日常が当たり前ではないということを教えてくれました。天災は世界中の人々に平等に降り注ぎます。老若男女問わず、貧富の差も問わず、人種も問いません。人々は平等という地平に立ったことで、お互いが慰め合い支え合い助け合って試練を乗り越え復興を目指しました。試練が人の心を強くし、試練が人と人との結びつきを強くしたのです。
 強く結ばれた絆は、どんな試練も克服できる証です。それが戦争(人間が起こす最も残酷で恐ろしい人災)であっても終わらせることはできると信じましょう。現代社会が抱える様々な試練を克服して、私たち大人がサンタクロースになって、子ども達に明るい未来をプレゼントできるように頑張ろう‼

 

No236令和4年11月号「FSCマークで森林保護に協力しよう」

  今年は秋の訪れが遅く、10月の後半になってやっと、秋晴れのすがすがしい青空が見られるようになりました。朝夕の冷え込みとともに、木々の紅葉も目立ち始め、園庭の桂の木の葉も黄色く色付いてきました。保育園では季節の移り変わりと足並みをそろえるかのように、運動会を経験した子ども達が成長の階段を一段登り、それぞれにカラフルな変化を見せてくれています
 ところで、運動会ではSDGsをテーマとして競技を企画しましたが、日常の保育においては、ごみの分別や地域のごみ拾い、食育で野菜を栽培して残食を減らす、「海の生き物を大切にしよう」等の身の回りの理解しやすい項目の動画鑑賞等出来ることからSDGsに取り組んでいます。そんな中、年長児が旗に掲げた持続可能な開発目標の中の「陸の豊かさも守ろう」の森林保護に関して興味深い話を聞く機会がありました。世界第2位の森林面積を有し、木の文化を誇る日本ですが、外材の輸入により、日本の木材が使われず、間伐など森林の管理が行われず枯渇する危機に直面しているというのです。外国では古い住宅ほど価値があり大切に受け継がれますが、日本の住宅の平均寿命は36年で、老朽化した空家が増えています。世界最古の木造建築の法隆寺は木曽の檜で作られ1300年健在です。その国の風土に適した自国の木材を使って家を建てれば、森林は大切に管理され、持続可能な森林開発が可能になり、水害やCO2からも地球を守る一助になります。濫伐される森林を守るためにFSC認証制度があり私達もFSCマーク商品を購入することで、森林保護に協力できることを知りました。
 ( FSCマーク )             




 

No235令和4年10月号「月から「地球見」の時代がそこまで来ている」

 今年の十五夜は9月10日。「お月見」をしようと、毎年ススキを採りに行っていた野原に行くと、あんなにいっぱい自生していたススキが一本も見当たりません。ススキがなくてはお月様に申し訳ないと車で探し回わること小一時間。とうとう花屋で一本200円の「タカノハススキ」を買い求めることに・・・大きなまん丸お月様が顔を出す頃に何とか間に合い、月見団子と一緒にお供えしてよいお月見が出来ました。
月といえば、アポロ11号で人類がはじめて月面に降り立ってから50年が経ちますが、最近は、米国が主導する「アルテミス計画」を筆頭に、世界で人類が再び月を目指す計画が持ち上がり、それに伴い民間人の月への関心も高まっています。日本でも民間人として初めて宇宙旅行したZOZO創業者の前澤友作が、2023年に月周回旅行をイーロン・マスク創設の宇宙ベンチャー企業「スペースX 」と契約したニュースが衆目を集めました。
「アルテミス計画」では、いよいよ9月28日に新型SLSロケットがNASAから打ち上げられる予定になっています。このロケットには、日本の小型月面探査機「OMOTENASI」も搭載され、月面着陸して様々な調査を行います。成功すれば、日本初の月面着陸です。月を愛で、自然を尊ぶ心を育むための日本古来の伝統行事を受け継ぐ大切さもさることながら、未来を見据え新しい世界を生きる資質を育む新しい保育にも力を注ぐ必要に迫られていると月を見ながら思いました。
 

No234令和4年9月号「笑顔がはじけた夕涼み会」

         
 3年ぶりに保護者参加行事としての夕涼み会が復活しました。未だコロナ第7派がピークアウトしない状況の中、2部制・室内活用・感染対策の徹底等の対策を講じながらではありましたが、親子で楽しむ夕涼み会を開催することが出来ました。保護者特技披露・古本の提供・出店のお手伝い有難うございました。また、お祭り気分を盛り上げて下さった参加保護者全員にも心から感謝申し上げます。
 保育園に入園して初めて親子夕涼み会に参加したたんぽぽ・もも・よつば・にじ組のお子様たちは、夕方からの開催ということもありいつもと違う保育園の雰囲気に戸惑っていたお子さまの姿も見られましたが、山車や神輿を担ぎ、出店、盆踊りなどお祭りの雰囲気を保育園のお友達や身近な人たちと一緒に味わう体験をしたことは、きっとこれからの成長の糧になるに違いありません。
 そら・たいよう組の園児と保護者の皆様は、以前の夕涼み会を思い出しながらご参加なさったことと思います。今回、私たち保育士が何よりも実感したことは、保護者の皆様のご参加が、保育をしていく上で大きな力になるという事です。特技披露で子ども達の世界は広がります。古本のバトンタッチは絵本に付加価値を与えます。お父さんお母さんと一緒に参加することは、周りの沢山の大人に愛されていることを実感する事であり、アイデンティティを確立するためにとても大切です。何はともあれ、久々に子ども達の屈託のない笑顔がみられたことが一番の収穫でした。
 「共に育て、共に育つ」は彩の国保育園のモットーです。コロナからの回復とこれからの新しい保育を目指してまいりますので、今後とも、保護者の皆様には、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

No233令和4年8月号「レンガの花壇造成工事始まる」

 シンボルツリーの決定に続き、園庭整備の第二段階目として花壇の造成に着手しました。これから子ども達と色々な植物を植えて、蝶や虫たちが集まる園庭作りを進めていきたいと思います。先ずは、みんなに選んでもらったシンボルツリーを花壇の真ん中に移植して、その周りにどんな草花を植えたいか子ども達にも選んでもらいます。フェンス沿いに作った細長い花壇は、子ども達の野菜栽培の畑にするために作ったもので、現在プランターに植えてあるミニトマトやナスやピーマンを植えるはずでした。秋野菜の植え付けには間に合う予定です。肥料も自分たちで作ろうと、給食で出た生ごみを毎日コーンポストに入れてかき混ぜています。色々な活動に発展させて子ども達の興味や意欲を高め、体験学習につなげていこうと思っています。
 樹木の生育には時間がかかります。シンボルツリーのライラックとカツラの木は花が咲き、木陰が出来るまでには数年の年月が必要でしょう。蝶が集まってくる柑橘系の木や、実がなる木や色とりどりの草花など様々な植物を植えて育てるのにも時間が必要です。時間はかかっても少しずつ子ども達と一緒に緑あふれる園庭作りをしていきますので、エクステリアに興味のある保護者の皆様、ご協力お願いいたします!

No232令和4年7月号「みんなで楽しむ七夕まつり」

 春の親子遠足に続いて、七夕まつりの親子参加も2年ぶりに復活します。昨年は直前にコロナの感染が拡大し、保護者の参観が見送られてしまいました。今年は保護者参加が叶い例年の賑わいが戻ってきそうです。
 七夕まつりは奈良時代に宮中行事として伝来して以来織姫と彦星の伝説とともに、現在まで日本の伝統行事としてずっと続いてきました。現在は7月7日ですが、昔は8月でした。(今年は8月4日が旧暦七夕の日です)笹に折り紙で作った笹飾りを作って飾ることが子供たちの楽しみです。下の画像にある飾りが伝統的な七飾りというものです。江戸時代の浮世絵に描かれた七夕の光景も風情がありますね。
       
   (七飾り)     (今と変わらぬ子どもの姿)   (高いほど星に願いが届く)
 七夕飾りを飾る笹は毎年近所の楊箸さんのお宅に行って、子ども達がもらってきます。そのお返しに子ども達が飾り付けをした笹飾りを楊箸宅に届け、保育園に飾る短冊にも願い事を書いてもらい地域交流を図ります。
 発表に向けて子ども達は練習に励んでいます。発表を動画撮影し、HPで配信しますので来られない方にもお楽しみいただけます。乞うご期待!


 

No231令和4年6月号「高まる親子遠足への期待」

 新年度がスタートしてそろそろ2カ月が経とうとしていますが、担任の先生やお友達にも慣れて、クラスとしてのまとまりが徐々に出てきました。入園当初は、大きな声で泣いていたもも・たんぽぽ組の子ども達でしたが、今では笑顔で過ごす姿が多くみられるようになりました。「イヤイヤ期」と呼ばれる2歳児のよつば組さんは、なかなか一筋縄ではいかないやんちゃぶりを発揮して担任の先生に追い駆け回されていますが、友だちと関わって遊んだり、椅子に座ってみんなで活動することが少しずつ出来るようになってきました。男の子が多く個性派揃いのにじ組さんですが、クラスのまとまりが出てきたようでみんなでルール遊びも楽しめるようになりました。学研・英会話が始まったそら組の年中さんは、学習意欲満々。年長さんと一緒の活動も多いため、めきめき成長しています。年長としての意識が徐々に高まっているたいよう組は、新しいこと、難しいことに挑戦して、小学校への階段を一歩ずつ登ろうとしています。
 新年度もやっと落ち着いてきたので、もも・たんぽぽ組は初めての園外散歩に挑戦。よつば・にじ・そら・たいよう組では、初めてお弁当を持って行くお散歩を企画。その日は、朝からお弁当が楽しみでテンションが高かった子ども達でしたが、ふたを開けた瞬間、アンパンマンのおにぎりやミートボール・卵焼き・スパゲティ等々大好きなおかずが飛び出し、みんなの笑顔がはじけました。2年ぶりに春の親子遠足が復活しますが、さぞかし、子供たちは、待ち遠しいに違いありません。パパやママも一緒に行くのですからなおさらでしょう。どうか、保護者の皆様も親睦を大いに深め、楽しい雰囲気を盛り上げて下さるようお願い致します。

No230令和4年5月号「小さいうちからごみの分別を」

 各クラスのごみ箱が新しくなりました。ごみを捨てる口が2つ付いていて、左の青い捨て口にはプラスチック、右の緑の捨て口には燃えるごみを入れるように分別するごみ箱です。膨大な量のプラスチックごみが地球環境を汚染している現状に世界中が頭を痛めています。ポイ捨てされたプラスチックは海に流れ着き、2050年には海に生息する魚の量を上回ると言われています。ポイ捨てせずに、きちんと分別してリサイクルすることで海洋生物の命を守ることができます。先ず、子ども達には理解できるように、大きなウミガメの身に起きたポイ捨てストローによる悲劇の映像を見てもらいました。それは、プラスチック製のストローが鼻の穴に詰まって苦しんでいるウミガメを助けようと、鼻からストローを引き抜こうとしているビデオです。なかなか抜けず、もがいているうちに、ウミガメの鼻からは鼻血が垂れ流れてきます。子ども達の中には目をそらしたり、「わあー」と声を上げる子もいました。やっと抜けたストローの長さはなんと10㎝以上もありました。
 ごみの分別といってもその種類が多義にわたり、覚えるのは容易ではありません。先ずは、プラスチックと燃えるごみの分別から始めて、しつけや習慣として子どものうちからごみの分別の必要性を身につけさせたいものです。徐々に①ポイ捨てしない②プラスチック用品をもらわない③マイバックの使用④清掃活動に参加するなどできることを増やしていく一方で、私達大人も、たばこのポイ捨てなど絶対しない様に子供に恥じない行動に心がけなければなりませんね!!
 

No229令和4年4月号「令和4年度にむけて」

シンボルツリーの「ライラック」が卒園式の日に園庭に植えられました。卒園児の親子が金のシャベルで土をかけ、フラワーシャワーで植樹を祝いました。ライラックは4~5月に紫色の花を咲かせます。香りがよく、香水の原料ともされます。花言葉は「友情」「思い出」「大切な友達」です。もう一本「カツラの木」も植えましたが、春にはみずみずしいハート型の新緑と小さな花が楽しめ、秋には鮮やかな紅葉が美しい木です。「のびろ のびろ 天まで のびろ」という彩の国保育園のモットーにちなんで、子ども達も樹木のように天に向かって真っすぐ伸びるようにと言う願いを込めて植樹しました。
その他に、新年度に新しくお目見えするのは、iPadQRコードにより登降園の時刻を打刻するシステムの導入です。昨年度から導入したコドモンも含めてICT(情報通信技術)化が進んでいますが、便利とはいえまだまだ使い慣れない方もいらっしゃると思います。カタカナとアルファベット文字が溢れてMYC(んなっゃう)ですよね。そんな時は、園庭に植えられた樹木を見ると癒されますよ・
・・
 

No228令和4年3月号「春を待ちながら思うこと」

北国の記録的大雪のニュースに、春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが、3月が近づくにつれて日差しの中に春の気配も感じられる日が徐々に増えてきました。立春の前日節分の日に保育園では、節分遊びを行いました。全員で一斉に行えないので、各クラスごとに「鬼ピンボーリング」や「鬼のパンツ釣り」を楽しみました。まん延防止措置が発令されていなければ、保護者の皆様もご一緒に楽しんで頂くはずでしたが、今年も保護者参加は残念ながら実現しませんでした。ホームページ上で、劇発表の録画動画を配信しますので、ご家族皆様でご覧になり、ご感想やご意見等是非お寄せ下さい。
さて、3月といえば、卒園や卒業によるクラスメイトとのお別れの季節です。今年の卒園式は3月18日に予定されていますが、すでにたいよう組では準備を進めています。最近お部屋から「6さいのうた」が聞こえてきます。♪ねえ覚えてる? ぼくが生まれた日のことを 小さなグ―の手の中に幸せを握ってやってきたんだよ・・大好きな保育園と お別れ 少しさみしいけど がんばるよ・・♪
歌声を聞いていたら、うるうると目頭が熱くなりました。振り返れば、昨年は9名が、一昨年は10名が…遡ると第1回生は昨年成人式を迎えた年齢になっています。多くの卒園式がありました。多くの卒園生が巣立っていきました。卒園生にもシンボルツリー選定公募用紙を郵送しましたが、現在その返信が続々届いています。ひとりひとりの近況報告を読んでいると懐かしさがこみ上げてきます。いつの日か園庭が緑でいっぱいになって、虫や蝶が集まって来たら、その時は、卒園生も園庭に全員集合!同窓会を開きましょう!!今年彩の国保育園を卒園する子ども達13名の笑顔もその中に見られることを楽しみにしています。
 

No227令和4年2月号「園庭緑化計画」

 認可保育園となって、今年の3月で丸2年が経ちます。令和2年の4月認可保育園開園と同時に、コロナウイルス感染症の流行が始まり、認可保育園の業務とコロナ対策の大きな課題を抱えながらの船出となりました。
 認可保育園の業務に関しては、この2年間に、何とか基本的な形態が整い、今後は実践を重ねながら、体制の強化と内容の充実を図って参りたいと思います。一方、コロナ対策に関しては、前代未聞のことで、臥薪嘗胆、試行錯誤の連続でしたが、水戸市や水戸保健所のご協力、保護者の皆様のご理解・励ましを得まして、何とか今日まで保育を継続することができました。コロナに遭遇したからこそ見えてきたものや改善すべき事に気づき、変革のスピードが加速しました。新しい働き方、新しい価値観、新しい社会の在り方などを今後も模索しながら、令和4年度も保育に邁進して参ります。
 さて、認可保育園としての3年目を迎えるにあたって、園庭整備に着手しようと思います。増築工事のため、老朽化した園庭総合遊具を取り壊して以降、その後なかなか着手できずにいましたが、「緑の園庭に虫や蝶を呼んで一緒に遊ぼう」計画を始動するにあたり、保護者の皆様に彩の国保育園のシンボルツリーを公募したいと思います。彩の国保育園のロゴマークも公募して決めました。シンボルツリーにも保護者の皆様のご意見を反映させたいと思いますので、奮ってご応募お願いいたします。



 

No.226令和4年1月号「一年の計は元旦にあり。「書き初め」で新たなスタートを!」

 漢検2021「今年の漢字」に団体応募して頂きありがとうございました。
「金」が一位となりましたが、同じ字を書いた人は残念ながら保育園にはいませんでした。しかし、性別・年齢・立場の違いにより、様々な考えや思いが世相の捉え方にも反映されており、一人ひとりの令和3年がどんな一年だったかを垣間見ることができました。兎にも角にもコロナ禍を何とか乗り越えた幸せを噛みしめ、新年を迎えたいと思います。
 京都・清水寺での一文字書道パフォーマンスをしているお坊さんは、清水寺貫主の森清範さんです。1995年の開始から今年まで、26回全て書いています。書く直前に封を開けて結果を知るため、練習無しのぶっつけ本番とのことです。さすが!揮毫者(きごうしゃ)!京都祇園にある漢字ミュージアムで「今年の漢字」展が開催中です。(2/13まで)過去全ての大書現物が展示されており迫力満点だそうです。
 毛筆にあまり触れる機会がない子供たちですので、この機会に筆や墨を使った書道を見てもらおうと、担任がクラスごとに子供たちの目の前で「金」の字を書きました。また、「ストリート・ピアノ」をまねて「ストリート・書道」を企画しました。保護者の皆様には、ご参加ありがとうございました。卒園生や園児も書きました。玄関に展示してありますので、ご覧ください。
さて、新年といえば、「書き初め」。令和4年度の抱負を先生たちが漢字一文字で書く予定です。どうぞ、皆様方もお正月に「書き初め」に挑戦してみてください。
 

No.225令和3年12月号「禍を転じて福と為す」

今年も残すところあと1月と数日あまりになってしまいました。コロナで明け暮れた2年間でしたが、ここにきて感染者数も急激に減少して、このまま終息してくれることを願う年の瀬です。一年を締めくくるにあたって、この一年間を振り返ると、コロナ禍にありながらも、子ども達は元気に保育園生活を送ることが出来たことに胸をなで下ろすと共に、子供たちの環境への適応力の高さに気づきました。コロナ感染対策の手洗いの徹底、マスク着用、前を向いて静かに食事するなど、当初は出来るかどうか心配しましたが、今ではすっかり慣れて新生活様式が定着しています。また、先生達も子ども達に負けずに、動画・リモート・ICTの活用や導入に力を注ぎ、試行錯誤しながら新しい保育様式を模索しています。
コロナにより、私たちは今まで経験したことのないような我慢や苦悩を強いられてきましたが、困難や試練に前向きに立ち向かうことで、新しい方法や新しい考えが生まれ、道が開けるという貴重な体験をしました。コロナ以外にも、異常気象をはじめ世界中の人々に等しく圧し掛かる大問題が山積みです。コロナで学んだことを生かしてひとつひとつ解決の道を見つけていけたらいいですね。世界中の人が力を合わせればきっと未来は拓けるでしょう。
最後に、老婆心ながら、コロナはまだ終わっていません。気を緩めず「第6波」に備えましょう!

No.224令和3年11月号「大人も子供も大好きな運動会でコロナを吹き飛ばせ!」

 2年にも及ぶコロナ禍の中、保育行事は大きな影響を受け、ほとんど中止を余儀無くされましたが、幸いにも運動会は、昨年も今年も何とか中止を免れ、保護者の皆様に参加して頂き、リアルタイムで見ていただくことが出来ました。制約は多々ありましたが、子供たちにとって、お父さんやお母さんの目の前で演技をすることは、何より嬉しいことに違いありません。例え保護者から離れる事が嫌で、ぐずったり泣いたり演技をしなかったとしても運動会に親子で参加した経験は、その翌日から子供に良い変化が現れます。ただし、父母をはじめ子どもの周囲の大人たちが、他の子どもと比較することなくその子の気持ちに寄り添い受容することが出来ればという条件付きですが。(なんと運動会の2日後、私は、あるお子様の大きな変化を目の当たりにしたのです!)
 小学校の校庭をお借りしての運動会開催は初めての上、緊急事態宣言中には、使用も制限が多く、使用許可は昼休み1時間のみ。限られた時間の中で練習を重ね本番を迎えましたが、先生方の熱意と子ども達の意欲の賜物でしょうか練習の成果が十二分に発揮された感動的な運動会でした。割愛したものもたくさんありましたが、同年齢保育と長年取り組んでいる異年齢保育のそれぞれの良いところを余すところなく見ていただけたのではないでしょうか。
 保護者の皆様には、声援を控え暖かく見守りながらも、熱いエールの熱気で運動会を盛り上げて下さいました。心よりお礼申し上げます。
 

No.223令和3年10月号「ことばはいらない」

 月間「保育通信」の巻頭に『ことばの散歩道』というコーナーがあり、毎月楽しみに読ませてもらっています。保育園においては、ことばの発達は、保育指針の中でも重要な領域の一つですが、泣くことしかできない乳飲み子が、周囲の人たちに育ててもらう中で、ことばを話せるようになるまでには、長い年月が必要です。動物の中でことばを話すのは人間だけですから、親にとって、自分の子どもがことばを話せるようになることは、特別重大な関心ごとです。しかし、ことばの発達は、個人差が大きく、早い子もいれば、遅い子もいますので、他のお子さんと比較したり、発語が遅いからと言って焦ったりしない方が良いと言われ、発達支援が難しい領域でもあります。
 このようにして獲得したことばを用いて、人は相互理解を図りますが、話しても理解し合えるとは限らないという経験が大人になると結構あるのではないでしょうか。今月号の『ことばの散歩道』は、ことばを使うコミュニケーションで悩んだことがある人にとって、ことばの呪縛から解放されるちょっといいお話です。
『ことばはいらないーMaru in Michigan』(ジョンソン祥子著)という写真集を紹介しながら、話す「ことば」話さない「ことば」のどちらも大切にしたいという内容です。この写真集は、作者のお子さん一茶君と、柴犬マル君が兄弟のように育った成長の記録です。ふたりが教えてくれたのは、「ことばがなくても伝わる気持ちがある、ということ。そして、自分に正直になり、伝えたい相手に心を開くこと。」と作者はコメントしています。
大人だからこそ、話さなくても気持ちが通じ合える「ことば」を、もっともっと大切にしていきたいと思いました。写真集を彩の国図書館で貸し出していますので、どうぞご覧ください。弟を見守るマル君の慈愛に満ちた眼差しが人間以上です。

 

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