保育雑感

「ノーベル平和賞授賞式パブリックビューイングに参加して」

初めて広島に行った。原爆資料館や原爆ドームをこの目で初めて見た。広島の街を徒歩で、市電で、タクシー で見て回った。原子爆弾で焼け野原になった戦争の痕跡と、核なき世界をけん引する平和都市広島の現在の街並 みが混在しており、戦争と平和をこれほど身近に感じる感覚を覚えたのは、後にも先にも初めての経験だった。 広島の人々にとって、79年前の出来事は、歴史的出来事ではなく、祖父母や父母が体験した昨日のこととして実 生活のなかで進行している生活の一部だと知った。広島では、8月6日は登校日で、8時15分には黙とうを捧げ ると聞いた。子どものころから戦争と平和の教育が施され、ローカルニュースでは毎日のように、どこどこで、 〇〇大会や△△集会が行われたとニュースが流れるそうだ。 12月10日、オスロのノーベル平和賞授賞式に合わせて原爆資料館で開催されたパブリックビューイングに参 加した。大人ばかり100人の中に子どもが2人だけ参加していた。報道記者の目を引いたのか3社ほど取材を申 し込んでいた。地元紙の女性記者が、「地元に帰ったら、何かしたいと思いますか?」と聞くと、中学一年生の女 子生徒は「自分の命を守ろうと思います。また、自分の周りの大切な人の命も守ろうと思います。」と答えてい た。被爆者代表の切明千枝子さん(95歳)は、「自分の命や自分の周りの親族や友達の命を守る事が平和につなが ります。」という話をした。また、田中煕己代表委員の受賞演説中の「核兵器の非人道性を感性で受け止めること のできるような原爆体験の証言の場を各国で開いてください。」の話に通ずるものだ。⾧年反戦運動を続けてき た人の言葉は、人の心を動かし平和の尊さに気づかせてくれるものと確信した。

No261令和6年12月号「たのしかったね、あやのくにまつり」

例年夏に行なっていた「夏祭り」でしたが、異常気象による猛暑を避けるため、今年度は、「あやのくにまつり」と行事名も変更して、初めて秋に開催しました。11/13(水)は、小春日和の暖かい天気に恵まれました。年齢別に3つのグループに分けて時間差で開催しましたが、どのグループも、和気藹々の雰囲気の中、笑顔や歓声がはじける楽しいお祭りとなりました。
園庭のステージはいつも大勢の人が集まり大盛況でした。マイクを持ってステージに立った子供たちは、ファンに囲まれて拍手や声援をうけるアイドル気分を味わいながら、歌って踊って大ハッスル!未満児さんは緊張してみんな棒立ちでしたが、笑いと拍手に包まれて満足感を味わったことでしょう。先生たちの押し活芸(?)も飛び出し、その迫力に圧倒される場面もありました⁈。
室内のゲームコーナーでは、ブレードやモンスターパニックにはまってしまい、外には一歩も出ないで、室内でずーっとゲーム三昧の子もいたようです。今年の年長さんは、月一度のブレードトーナメント大会を開催していて、そこらにある物を何でもかんでも回してしまいます。ぶつかっても壊れず長い時間回っていられるか試行錯誤しながら遊んでいます。 
その他パン・ジュース販売、古本市、子育て応援バザーはいかがだったでしょうか?バザーは、初めての企画で、「彩の国バザーママ」8人による自主運営です。ネットで調べながら、バザー品の選定・価格付け・当日の会場設定・販売・売上集計まで全てを取り仕切ってくれました。バザー委員の皆様の労をねぎらうと同時に、敬意と感謝の念を送ります。一同に会して踊った「輪になって踊ろう」は、楽しかった「あやのくにまつり」を締め括るのにふさわしいラストシーンとして皆さんの心に残る事でしょう。皆様のご協力に感謝申し上げます‼
 

No260令和6年11月号「夢の夢。うそみたいだ」

ノーベル平和賞を受賞した日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の箕牧智之代表委員が、受賞の第一報を受けた時、涙を流し頬をつねるリアクションとともに発した言葉は「夢の夢。うそみたいだ」でした。「no more Hirosima  no more Nagasaki  no mor war  no more Hibakusya」をスローガンに68年間にわたり世界に核兵器廃絶を訴える活動をつづけて来たにもかかわらず、現状はロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのパレスチナ攻撃により第三次世界対戦が勃発する危険性が日増しに高まり、核兵器使用をちらつかせる強権独裁国家に世界の平和を脅かされる現在の危機的世界情勢は、核廃絶活動を継続してきた被団協の人々にとっては、ノーベル平和賞受賞のニュースは、にわかには信じられない「本当に、うそみたい」な出来事だったのでしょう。
ノーベル平和賞受賞をうけて、様々な立場の関係者が以下のような談話を発表しました。
「必要なのは武力なのではなく対話」「被団協の役割今後非常に重要」「広島市としても一緒になって取り組んでいきたい」「国際的な流れにノーベル財団がくぎを刺した」「世界が大きく舵を切る契機となること期待」「核兵器廃絶に向けた行動が広がることを期待」「多くの人たちに希望をもたらす」「受賞は世界への強烈なメッセージ」 「若い世代とともに継承進めたい」等々。
受賞の意味や意義や展望が熱く語られている談話を聞いて、唯一の被爆国日本の一国民として、ノーベル平和賞の受賞に恥じない生き方をしなければならないし、核廃絶を夢に終わらせてはならないと強く思います。新たな被爆者が生まれないようにバトンを受け取るのは、私達の世代です。新しい戦争被害者が後を絶たない今この時戦争で命を奪われた人々の反戦の声に耳を傾けるのは、私達世代の役目です。今、世界中の人々が口にする一編の詩を皆様にご紹介します。ガザの詩人レファアト・アラリール『If I must die,let it be a tale』(もし、私が死ななければならないなら) ネットで検索して読んでみて下さい。
 

No259令和6年10月号「祖父母パワー」

「祖父母パワー」
「敬老の日」は9月の第三月曜日ですが、以前は9月15日でした。ハッピーマンデー制度により、2003年に変更されたので、すでに20年以上たちますが、日にちでインプットされているせいか、未だに第3月曜日と言われてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。ところで、「敬老の日」の起源は意外に知られておらず、戦後間もない昭和22年9月15日に、兵庫県多可町で始められたそうです。当時は「としよりの日」といい55歳以上の人が対象だったとか。人生100年時代の現在なら55歳は年寄りではなくさしずめ中年でしょうね((笑)
時代や日にちは変わっても、保育園では、「敬老の日」にちなんだ保育を各クラスともそれぞれ取り入れています。9月18日には、年長さんのたいよう組に、祖父母の皆様に集まっていただき、お孫さんと一緒に音楽に合わせて体を動かしてもらったり、ぶんぶんゴマを作成したりしました。一人ひとり、作品を紹介がてら前に出て、ぶんぶん言わせながら、コマ回しを披露しました。お孫さんの保育園での様子や成長した姿におじいちゃんおばあちゃんも相好を崩しておられました。祖父母と同居していない核家族がほとんどでしょうから、子ども達は他世代との関りが減少し、経験豊かなシニアに様々な知恵を教わる経験がほとんどないのが実情でしょう。保育園で一緒に遊ぶ経験は子どもにとっては貴重な成長の糧となるに違いありません。「祖父母パワー」を発揮して、子供の成長を後押ししてもらえる機会をどんどん増やしていきたいものです。
地域コミュニティー作りを目指して、「サロン・ド・カフェAYANOKUNI」地域食堂を開催しています。お孫さんと一緒に参加してはいかがでしょうか。保護者の皆様からもご両親に勧めてみてください。保護者の皆様のご参加も、もちろん大歓迎です。
 

No258令和6年9月号「戦後79年目の夏」

「戦後79年目の夏」
地域ボランティアの方による戦争の読み聞かせの会が8/21(水)に行われました。彩の国保育園では、毎年8月には戦争と平和に関する紙芝居や絵本を読んでもらうことが恒例となっています。かれこれ、20年余り毎年継続してきましたが、その間世界の平和が実現されたことは一度もなく、世界各地で争いや戦争が絶えることなく勃発して多くの民間人や子供の命が奪われ続けている現状に心が痛みます。一年前に広島でG7サミットが開催された時は、核なき平和な世界を希求する広島の願いが世界中の人々に届く時が来るかもしれないと淡い期待を抱きましたが、平和も核なき世界もますます遠のいてしまいました。
今年のお話は、1「かわいそうなぞう」2「まちんと」3「いのりの石」でした。1は太平洋戦争末期、食料に窮してエサをあげられずに餓死した上野動物園の像のお話です。お腹をすかせたぞうたちが芸をすれば、エサがもらえると思い弱った体で一生懸命芸をする場面では、一途な像の姿に涙を禁じ得ませんでした。2は原爆で焼け爛れ死ぬ間際の女の子の口に、お母さんがトマトを一かけ入れてあげると、「まちんと(もうちょっと)」と言ってこと切れたわが子とその母の哀れさに胸が張り裂けそうでした。3は、原爆投下で廃墟と化した広島の市内を走っていた市内電車の路線敷石に、広島の人々が平和のメッセイジを刻み世界各国にその石を平和の使者として届けたというお話です。戦争を体験していない私たちは、大人も子供も、戦争体験の生々しいお話を聞くことで、心を揺さぶられ、恐怖や怒り、涙や悲しみの感情が沸き溢れます。お話の会に参加したひとりの男児が涙を流していたことを後で聞いて、8月の戦争の読み聞かせを続けることの大切さを実感しています。
 

No257令和6年8月号「写真の魔法」

「写真の魔法」
玄関ホールの掲示板に担任のコメント入りでクラスの写真が貼ってあります。お迎えの時間帯にはその写真を見る保護者の姿をよく見かけます。その掲示物を写真に収めている方もいらっしゃいます。「保育園での子供の様子を知りたい」という保護者の声をよく耳にします。保育園で自分の子が先生やお友達と楽しく仲良く遊べているかどうか、親御さんにとっては一大関心事に違いありません。写真の中のわが子の表情から、それを読み取ろうと、パパもママは食い入るように写真を見ているのではないでしょうか。保護者の皆様のご希望に少しでも答えるために、今年度は写真撮影デーを第一第三金曜日に設けています。行事以外の日常の保育園でのお子様の姿を自由に撮影して成長の記録として残して下さい。その他にも習い事の保育参観も行っています。お忙しい事とは思いますが、どうぞお気楽に保育園に足を運んで自由に写真をお撮りください。ただ、一つだけ必ず守っていただきたいルールがあります。SNS等のデジタルツールやポスターなどに載せたり使用することは禁止です。個人情報の管理は、保護者の皆様一人ひとりの責任にかかっています。トラブルが起こらないようにみんなで気をつけましょう。
ところで、保育ドキュメンテーションという言葉を聞いたことがあるかと思いますが、保育現場でかなり浸透してきています。保育ドキュメンテーションとは、イタリア発祥の教育思想で子どもの活動を写真や動画、音声、文字などで視覚的に記録するというものです。子どもの試行・探究活動を具体的に記録し、子ども自身が活動を振り返り次の活動へ活かすことを目的としています。これを今年度から始めた自由保育に活用していきたいと考えています。子どもの関心・意欲に基づき、子どもが主体的に参加することを狙いとした自由保育に進展が期待できることと思われます。
家庭でも保育園でも写真をどんどん撮って子供の成長に役立てましょう!
 

No256令和6年7月号「実のなる木」

園庭には背の高い大きな木が三本あります。
一本は、ライラックで、今年の4月白いかわいい花を咲かせました。この木は、三年前、在園児・保護者・卒園児・職員すべての保育園関係者に、人気投票で一位に選ばれ、彩の国保育園のシンボルツリーとして、その年の卒園式に卒園児が植樹祭を行い植えつけた記念すべき映えある木です。二本目の木は、桂の木で、人気投票で僅差で二位になり、捨てがたかったので植えることになりました。「伸びろ、伸びろ、天まで伸びろ」の彩の国保育園のキャッチフレーズに相応しくまっすぐ上にグングン伸びています。三本目の木は、もみの木です。クリスマスツリーの木として有名ですが、本物はなかなか見られません。暑さに弱い木なので正面玄関の奥の方にいつも鎮座して、若葉のフレッシュグリーンが私達の目を楽しませてくれながら、12月の出番を待っています。
これらの三大樹木は、背の小さい子供たちにはなかなか目に入らないようで、ナスやピーマンやトマトの野菜の苗の方に興味があるようで、中には、小さな実を見つけてせっせと収穫にいとまがない子供たちもいます。
そんな子供たちのために、四本目の木を植える時には、実のなる木を植えてみようと思います。実のなる木にはどんな木があるのでしょうか。植栽に興味のある方、是非アドバイスをお待ちしています!
 

No255令和6年6月号「卒園生ボランティア大活躍」

ホームページやポスターをご覧になりご存じの方もいらっしゃると思いますが、地域食堂『サロン・ド・カフェAYANOKUNI』が、先週の日曜日(5/19)に開催されました。前進の『シニアカフェ』を発展させ、シニアに限定せず、あらゆる世代が集える会に生まれ変わりました。子どもからシニアまでだれでも参加でき、会食してお腹を満たし、イベントを楽しみながらコーヒー&デザートをお共におしゃべりをいっぱいして心を満たし、安らぎ憩うひと時を過ごす場所にしていきたいと思っています。地域交流の場として保育園を地域に開放し、人と人とのふれあいを促し、お互い協力し助け合うコミュニティを作る為に、どうか保護者の皆様方にもお知恵やご協力・ご支援をお願い申し上げます。
今回は、卒園生全員に、往復はがき(今時、存在も使い方も知らない若者が多かった😅)を出して、参加者とボランティアを募ったところ、ボランティアとして小学2年生から高校生までの7名と保護者3名、合計10名の応募がありました。当日カフェの店員として、会場づくり、食器準備、受付、ホールの仕事(注文・配膳・片付け)など多くの仕事を手伝ってくれました。仕事を分担しながら和気あいあいと協力してお手伝いする卒園生の姿を見ていたら、目に見えない絆で結ばれているような感じが伝わってきました。それは、彩の国保育園児として、同じこの場所で幼児期を過ごした共通の記憶が、無意識のうちに同級生たちを結び付けているようで、不思議な力の存在に身震いしました。幼児期の記憶は、この絆パワーの他にも、卒園生一人ひとりの内に不思議なパワーを蓄積させているかもしれませんね。地域食堂のボランティア活動の中で発見するのが楽しみです。
 

No254令和6年5号「保育環境に新しい空間を」

「よく学び、よく遊ぶ」という言葉がありますが、遊びながら学んでいく乳幼児期のこどもにとっては、
「よく遊び、よく学ぶ」という言葉がふさわしいのではないでしょうか。こどもの成長に不可欠な遊びですが、どうしたら自ら進んで遊ぶようになるのか保育士はいつも考えて頭を悩ませています。学校の先生のどうしたら自ら進んで勉強するようになるのかという悩みと同じ(?)かも知れませんね。そんな中、彩の国保育園の先生たちも今迄の保育を振り返り、自由保育(見守る保育)を本年度から取り入れることになりました。こどもの声に耳を傾けこどもの興味や関心を知り、こどもが自ら意見を述べる場を作り、自分の頭で考えて行動することを促すのが自由保育です。先ずは、自由に選択できる遊びの空間(コーナー)を作りました。おままごとコーナー、秘密基地コーナー、ちゃぶ台コーナー、ベンチコーナーetc…思い思いのコーナーで遊ぶ姿が見られます。これから、子ども達が興味や関心を持つ新しいコーナーが続々生まれることでしょう。子どもの遊びを見守る私達大人もワクワク、ドキドキしてきます。こども心を呼び覚まし、自分たちがこどもの頃夢中になった遊びが、今のこどもたちの心も捉えるかも知れません。乞うご期待!

No.253令和6年度4月号「創立20周年に向けて」

  彩の国保育園が笠原に移転して新築園舎で本格的に保育園運営を開始してから、今年度で20周年を迎えます。移転当時は、保育園周辺は、まだ空き地がいっぱいあり、畑を耕したり草地で駆け回って遊んだりしていましたからこの20年の間に環境は激変しました。東日本大震災、老朽化による園庭総合遊具の撤去、園舎増築、認可保育園への移行、コロナパンデミック等様々な出来事があり現在に至っています。第一回卒園生は、既に社会人となり、今年の4月から、第5回卒園生の一人が、卒園生第一号保育士として、彩の国保育園に入社します。卒園生が社会を担う時が来たことを実感しています。 
さて、この20年の間に社会は大きく変わり、保育行政が転換期を迎えています。日本は少子化が進み政府は少子化対策に本腰を入れ、「こどもまんなか社会」の創設を打ち出しました。その法的根拠を規定した「こども大綱」は保育園だけに関わる法律ではなく、政府の全般的な施政方針ですが、乳幼児を養護・教育する保育施設は、この大綱に基づいて、大きく変貌することが予想されます。「保育に欠けるこども」を預かる今までの保育園から、地域住民すべての福祉に関わる福祉施設になっていくことでしょう。20年間保護者と一緒に培ってきた彩の国保育園の保育は、「こども大綱」との共通点がいっぱいあります。良い点は残し改善すべきは改善して、まずは、【こどもの意見を聞く】ことから始めるために、自由保育を導入する予定です。保護者の皆様のご意見を聞きながら進めて参りますので、どうか、ご協力・ご支援をよろしくお願いいたします

No.252令和5年度3月号「楽しみな4年ぶりの筑波山卒園遠足」

一年間の保育の集大成とも言える生活発表会が2月2日に行われましたが、どのクラスの子ども達も元気いっぱいのパフォーマンスを披露してくれました。保護者の皆様方の熱いエールに見守られながら、子ども達は歌にダンスに合奏に劇にと一人ひとりがそれぞれの個性豊かな成長ぶりを発揮しました。保護者の皆様には、ご多忙中にもかかわらず大勢のご参加により発表会を大いに盛り上げてくださったこと、心より感謝申し上げます。
さて、発表会が終わると、保育園は卒園式モードに一変します。年長さんは小学生になるための総仕上げの大切な時期に入ります。まず、第一関門は、筑波山登山。「877mの頂上に自分の足で立つ!」というミッションが課せられます。卒園生恒例の筑波山登山は、親にも子どもにも好評な行事でした。頂上を極めて下山した時の顔が、登る前の顔と誰もが違って見えるのが不思議です。「山っていいなあ」って表情をしています。卒園登山を契機に、山を愛する心が芽生えたのか家族で山登りが趣味になった方もいました。「冨士山に登りたい」と日本一の山にあこがれる方もいました。皆を魅了する筑波山卒園遠足でしたが、残念なことに、コロナで中止となってしまいました。今年はやっと4年ぶりに再開することとなり、先生も卒園生も大喜び。大型バスでの行帰りも含めて大いに楽しんで参りましょう!
登山以外に、筑波山名物といえば、筑波山の無形文化財にも指定されている「さあ~さあ~お立ち合い!御用とお急ぎでなかったら、ゆっくりと聞いておいで。」で始まる「ガマの油売りの口上」をご存じですか。今ではめったに見られなくなりましたが、3月17日保育園で実演します。興味のある方は、是非いらして下さい。
 

No.251令和5年度2月号「能登半島地震被災地に支援を届けよう!」

元旦に地震による甚大な被害をうけた石川県の保育協議会は、全国の保育協議会を通して支援要請を出しました。さっそく茨城県保育協議会から、茨城県内の保育園に物資による支援が呼びかけられたのを受けて、彩の国保育園でも保護者の皆様にコドモンの一斉メールで協力をお願いしました。翌日から続々と物資が玄関に用意した箱の中に集まって来ています。現地で必要としている粉ミルクおむつ、その他破壊された水道施設の復旧の遅れで不足しているの外9品目が支援リストに入っています。お風呂にも入れず、温かくしてゆっくり眠ることもできないのではないかと、現地の赤ちゃんや子供たちはじめ能登の人々が不憫で心配でなりません。雪や寒さが追い打ちをかけています。早く春が訪れることを祈らずにはいられません。そんな中、支援の手は、徐々に広がりを見せています。
1つは、「DWAT」の派遣です。「DWAT」とは配慮が必要な人の生活支援を担う「DWAT(ディーワット・災害派遣福祉チーム)」のことです。保育士もチームの一員となっています。被災地で災害関連死が増え始める今、福祉専門職の人たちの現地入りが急がれています。
もう1つは、「能登半島・復興支援プロジェクト水戸」によるチャリティー子ども食堂が千波公園SL 広場で毎週土日に、先週から開催されることになりました。キャッチフレーズは「被災地へ食べて応援!」けんちんうどん・カレー他が子ども100円、大人200円より提供されています。
私達が今出来る事から始めましょう。先ずは、物資支援を送ること、カレーを食べて寄付することから、能登半島の被災者を応援していきましょう‼
 

No250令和6年1月号「もみの木さん、彩の国保育園へようこそ」


 彩の国保育園のシンボルツリーのカツラの木は、彩の国保育園に来て、2年目の冬を迎えました。すっかりはっぱを落として、背高のっぽでやせっぽちですが、幹を空に真っすぐ伸ばして、凛とした立ち姿で子ども達の成長を見守っています。一方、かつらの木と一緒にやってきたライラックは、かつらの木の対角線上の園庭の角の花壇で、ひっそりと冬の寒さに耐えながら、甘い香りの上品な花を咲かせる春を待っています。
このようなちょっと寂しい冬の園庭に、このシーズンに主役として私たちに元気と喜びをもたらしてくれる常緑樹を迎えました。正面玄関でライトアップとオーナメントでキラキラ輝いているクリスマスツリーの木です。その木の名前はもみの木です。この木は、洋の東西を問わず信仰や尊敬の対象として崇められてきた神聖な木です。クリスマスツリーが現在のような電飾で飾られるようになったのには、興味深いいきさつがあります。昔は星に見立てたろうそくを灯していましたが、1880年にエジソンが発明した発熱球を販売するプロモーションとしてツリーに飾って大人気になったとのこと。きっかけはとても現実的ではありますが、今では全世界中の人々を神聖な気持ちにさせてくれる不思議な力を持っています。一年の終わりに、「来年は良い年になりますように・・・」という願いをもみの木に託したいと思います。

 

No249令和5年12月号「振り返り」

2023年も残すところ一カ月余りとなり、年末恒例の「今年の漢字」で一年の「振り返り」をする季節となりました。毎年、保育園として集団参加をしており、保護者の皆様には先日、投票用紙をお配りしたところです。今年も色々なことがありましたが、今年の世相を表すとしたらどんな漢字一字が思い浮かぶでしょうか。ロシアとウクライナの戦争、イスラエルのパレスティナ侵攻、大谷将平のMVP受賞、今夏の猛暑、「経済、経済、経済」連呼、広島G7・・・どんな漢字が一位になるのでしょうか?
ところで、「振り返り」という言葉は、保育においては日常的によく使われる言葉ですが、特に子ども家庭庁が創設されてからは、子どもの人権を尊重する保育を行うことが最も大切であるという保育理念に基づき、子どもの最善の利益を考え、子どもの気持ちに寄り添い子供の意見に耳を傾ける「こどもまんなか」政策を推進する中で、
保育の「振り返り」の大切さが強調されています。質の高い保育を行うためには、日常の保育の「振り返り」が必要不可欠であると言います。「振り返り」→改善→計画→実践というローテーションを繰り返すことで、保育の質の向上に繋がります。
ところが、保育園の外の現実は悲惨です。現在進行中の戦争で、人権どころかこどもの命さえ守られていません。私たちは今一度立ち止まり、歴史の「振り返り」をしなければならないのではないでしょうか。差別や偏見、
略奪やホロコーストの歴史を繰り返さないように、過去を「振り返り」、再度歴史から学び直し、子どもの人権及び全ての人々の人権に思いを馳せ、戦争の終結と平和な世界が2024年には訪れることを祈りましょう!
 

No248令和5年11月号「「運動会~Let’s hold hands with happy characters~」」

 10/18(水)のたんぽぽ・もも組の親子レクリエーション並びに10/21(土)のよつば・にじ・そら・たいよう組の運動会は、両日とも秋晴れの良いお天気に恵まれて予定通りに開催することができました。4年ぶりに参加者人数に制限を設けずに実施することができたので大勢の方々の盛大な応援を受けて、子ども達は元気に伸び伸びと演技ができました。例年と比べて、とてもゆったりとして和やかな雰囲気が感じられて、和気藹藹(愛愛)な運動会でした。ご参加、ご協力に心より感謝申し上げます。
 今年の運動会は、「彩の国保育園の新キャラクターと仲よくなろう!」というテーマのもと、彩の国保育園のキャラクターがたくさん競技に登場しました。閉会式で担任の先生から首にかけてもらったメダルの「あやのザウルス」は、みんなの人気投票で1位になったキャラクターです。参加賞の缶バッジの10体のキャラクターは、上位10位に入った作品です。この他に27体のキャラクターがあり、応募総数は全部で37体です。応募作品はすべてを発注して、原画を忠実に再現してもらいデザインデーター化しました。今後、これらのキャラクターを用い色々な楽しい企画を考えていく予定です。どうぞお楽しみに!皆様からのアイディアも募集中です!

NO247令和5年度10月号「敬老発表会と地域交流」

敬老の日にちなんで、そら・たいよう組の祖父母参観を9/14、9/15の二日間にわたって行いました。初めての取組みでしたので、内容や進行をどのようにしたらよいか試行錯誤して実施いたしましたが、祖父母の方々の温かい眼差しや大きな拍手の応援を受けて、子ども達は緊張しながらもピアニカ演奏、ハンドベル演奏、ダンスの発表、を元気いっぱい披露することが出来ました。
「とても楽しかった」「子ども達の発表する姿を見ていると涙が滲んだ」「パワーをもらった」 
「孫の成長に感激した」「間違ってもかわいい」「来年もやって欲しい」「手作りのお土産ありがとう」等々口々に感想を述べられて笑顔で帰って行かれました。子ども達にとっても、おじいちゃん、おばあちゃんに発表を観てもらって嬉しかったことでしょう。思い出に残る貴重な体験になりました。
 園児の祖父母の方以外に、日頃より読みきかせ等でお世話になっている近所の方々もご招待しました。保育園以外の様々な人と関わることで豊かな人間性を育むために、地域のボランティアの方々のお力をお借りしています。会の最後に飛び入りで、近所の手品のおじさんがマジックショーを披露してくれました。子どもも大人も大喝采でした!
今回の敬老発表会を契機に、地域と保育園の交流を深めより良い関係を作っていくために、保育園の施設を地域の方々にも利用していただけるような活動を企画していく予定です。先ずは手始めに「シニアカフェ」を10/29(日)に開きます。どうぞ、お楽しみに‼
 

NO246保育雑感令和5年度9月号「卒園生の来訪~高校生の生の声を聞いて~」

夏休みも残り少ない先週の土曜日、現在高校生の卒園生二人が保育園を訪ねてきました。平成31年の園庭総合遊具のお別れ会を兼ねた同窓会以来なので5年ぶりの再会です。
会った瞬間、姿かたちの変化に驚きを隠せず、名前を確認してから最初にしたことと言えば、せいくらべ(笑い) 二人とも身長は私の背丈を越えており、聞けば、Nさんは水戸二高の二年生、Sさんは水戸商の二年生。青春真っ只中です。卒園してから11年の月日が流れたわけですが、こうして母校の保育園を訪ねて来てくれる卒園生のこころ持ちに触れて、感慨ひとしおでした。在園していたころの思い出話でひとしきり盛り上がり懐かしく楽しいひと時ではありました。幼き日の保育園での思い出のひとつひとつがこの子たちの現在の在りようを形作っているとすれば、当時の子ども達にどれだけのことをしてあげられたのかと慚愧の念が頭をかすめました。一方、自分の進路や成人になる心構えなど将来の夢や希望を語る姿に接して、精神面でも立派に成長してくれたと安堵し、若者の逞しさがまぶしくもありました。教え子ではありますが、現役高校生との3時間あまりに及ぶ会話で、大いに刺激をうけ、古くなった大脳皮質も若返りました。今話題の「押し活」についても生の声を聞くことで、若者が「押し」に何を求めているのか少し理解できたように思います。
 

NO245令和5年8月号「2023夏!親子で行きたいお勧めイベント」

今年の夏はとても暑くなりそうですが、子ども達は、猛暑も酷暑もなんのその。夏バテ気味の大人たちをしり目に、海に山に、プールに花火、遊園地に動物園に、お泊まりにキャンプ・・・お出かけしたい所が山ほど。子ども達の楽しい夏の思い出で作りに、子どもが喜びそうなイベントを近場で探してみました。
 恐竜
・リアル恐竜ショー恐竜パーク 
 新宿文化センター8/7(月)
・森の中で恐竜に出会える!恐竜王国2023
 昭和の森(千葉市)3/1~11/26(日)
・DinoScience恐竜科学博2023@TokyoMidtown
東京ミッドタウン ホール7/21(金)~9/12(火)
・ダイナソーアドベンチャーツアーつくばの森の大恐竜パーク
・捕まえて集める恐竜の森
 Galaxy Harajuku 4/8(土)~12/31(日)
SDGs・アニメ
・国立科学博物館特別展「海生命のみなもと」
 海洋汚染(プラスチック誤飲のクジラ展示)
 ~10/9(月)
・ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK
  子どもの遊び場 港区青山 予約制
・「それいけ!アンパンマンプール」
 よみうりランド
・ウルトラヒーローズEXPO2023
 池袋サンシャインシティ文化会館
 7/22(土)~8/28(月)
グランピング
・行方ファーマーズヴィレッジ
 行方市にある農業体験や自然と触れ合えるグランピングが楽しめる施設
・ツインリンクもてぎ星空のキャンプヴィレッジ  グランピング・ワイド森のテラス
昆虫
・千波湖環境学習会(どんな昆虫がいるか調査)
8/5(土)13:00~千波公園親水デッキ集合 
・昆虫観察会
水郷県民の森(潮来市) 8/5(土)
・特別展「熱帯の昆虫と食虫植物
 板橋区立熱帯環境植物館 ~8/27(日)
                          

・千波湖環境学習会(どんな昆虫がいるか調査)
8/5(土)13:00~千波公園親水デッキ集合 
・昆虫観察会
水郷県民の森(潮来市) 8/5(土)
 

No244令和5年7月号「彩の国保育園キャラクター勢ぞろい」

彩の国保育園キャラクター勢ぞろい
 





 

No243令和5年6月号「77年間の広島の願いを、世界に届けよう!」

 

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