保育雑感

No75.平成21年6月号  「春の遠足」

春の遠足で森林公園に行くのは2年ぶりですが、子供達には人気が高い場所だと再確認しました。何と言っても山の斜面に作られた長い滑り台と、本物そっくりの恐竜が子供達には魅力なのでしょう。バンビさんは3グループに分かれて、ロープにつかまりながらの移動で迷子になる子もなく、自分のリュックを最後まで背負って歩き通しました。恐竜を全部見て回ったのは、年少さん。長いしっぽに跨り、みんなで写真も撮りました。年長、年中は担任の先生が、筋肉痛になる程滑り台で遊んできました。自然の中でいっぱい遊んで、美味しいお弁当をみんなで食べて、楽しい楽しい一日を過ごした子供達は、次の日それぞれの思いを画用紙の上に表現しました。
大人が考える以上に、遠足というのは子ども達にとってワクワクする行事なのでしょう。私達も遠い記憶をたどると、遠足の記憶は鮮明に残っていますものね。

No74.平成21年5月号  「縦割り保育」

4月当初園内に響き渡っていた新入園児の鳴き声も納まり、新年度の活動が徐々に軌道に乗ってきました。新しい担任、新しいメンバーで各クラスとも活気に溢れている毎日です。クラス編成は、開園当初から「縦割り保育」と呼ばれる異年齢児集団のクラス形態ををとっていますが、異年齢間の関わりならではの保育効果が、年々顕著になって来ています。小さい子を慈しみ可愛がる気持ちを育み、大きい子を慕い憧れる気持ちを培うことは、人間社会の秩序を保ち健全な人間関係を造っていく上でとても大切なことです。「慈愛」や「礼節」などの古い言葉の中に、人間形成上大事なものが沢山有る様に感じます。赤ちゃんのお世話をする年長さんの姿や、喜んでいる赤ちゃんの笑顔に明るい未来が見えると言ったら大袈裟でしょうか。今年度も縦割りの良い所を充分に生かして日々の保育に努めていきたいと思います。

No73.平成21年4月号  「卒園登山」

毎年卒園児は、筑波山登頂を果たして卒園を迎えるのが恒例になっています。今年で5年目ですが、誰もが初めての経験なので、それほど高くない山とは言え、急登や岩場も多い為、果たして上まで登れるのかと不安を抱きながらの出発となります。ところが、今まで登頂を果たさなかった子が一人もいないと言う事は、運動能力も体力も6歳児は登山可能なレベルに達していると言えるでしょう。今年は、なんと60分という最短時間を記録しました。親子で登頂を果たし、気分も晴れやかにロープウェイで下山しながら、「子供がこんなに喜ぶなら、また山に登ってみたい。次回はもっと高い山にしよう。」という気持ちになるようです。が、残念ながら実行した報告は一つも届いてきません…冬の家族スキーに出かける方は多いようですが、夏の家族登山は余り人気がないのでしょうか。スキーもそうですが、気持ちがひとつになれる山登りは家族レジャーに最適だと思います。小学校6年生で富士登頂を目指して、家族登山を始めてみては如何でしょうか。因みに、つくばTX開通で登山客が急増し、今までになく頂上は人でごった返していました。

No72.平成21年3月号  「節分」

2月は3日の節分、14日のバレンタインと寒い時期楽しい行事が2つあります。食品業界の宣伝に乗せられて、恵方巻とチョコをみなさんも買ったことでしょう。子供達に人気が高いのは節分ですが、今年も園庭に「鬼は外、福は内」の元気な声が響き渡りました。食べる豆の数の話で盛り上がりました。自分の歳より1つ多い数だけ食べることを話して、4歳のK君の例をあげて、「4+1は?」と出題するとさすが年長さんは正確。しかし、保育士さん達は自分の食べる豆の数が計算できませんでした。「園長先生は何歳?」という問いに本当の歳を言ったら、「エ~~~~~~!!」とどよめきが起こりました。ショックを隠して「○7個も食べられるんだよ、いいでしょう。」と自慢してあげました。今月はひな祭りとホワイトデー。家族揃って季節の行事を楽しむことが少なくなってきている今日、ご家庭でも子供達と共に、季節に彩りを添える日本古来の行事を大切にしながら新しいイベントも大いに楽しんでみてはいかがでしょうか。

No71.平成21年2月号  「餅つき大会」

杵と臼を使って餅つきをする光景は、最近めったに目にすることができなくなっていますが、子ども達にとっては、とても興味津々な行事です。「ぺったんぺったん」と言う掛け声やそのリズム、杵を持ち上げて振り下ろす仕草、何よりもおいしいおいしいお餅が食べられること、バンビ、パンダ組はもとより、見学していたヒヨコ組のチビちゃん達も手ばたきしたり、身を乗り出したりととても楽しんでいました。何度も経験している年長さんの中には重い杵をひとりで持ち上げ上手に付く子もいました。毎年杵と臼を貸して下さる近所の老御夫妻は、昔近所の子を集めて餅つきをしていたそうです。地域の中で子どもを育てる社会の再生を目指す動きも少しずつ広がっています。日本古来の行事を大切にすることが、地域の繋がりや世代の交流を深めることに繋がるかもしれませんね。

No70.平成21年1月号  「今年を締めくくるクリスマス会」

今年のクリスマス会は、全園児が一同に会して、各クラスごとの発表を見て楽しみました。ヒヨコ組は帽子と手に星の鈴をつけて、バンビ組は女の子がトナカイ、男の子がサンタの帽子をつけて踊りました。パンダ組は合奏と劇を披露してくれましたが、各クラスとも今までの保育や行事の積み重ねによる成長が感じられる発表でした。最後にサンタさんが登場すると、子供達の目は一斉に輝き、クリスマス会はクライマックスに…
このクリスマス会で一年を締めくくりますが、今年を振り返ってみますと、世界が大きく変わろうとしていることが、生活の中で私達も日々実感した一年でした。特に食の安全の問題は、子ども達の健康ひいては命に関る由々しき出来事で、自分で自分を守るしかないと言う危機感さえ感じさせられます。保育園でも、食材の吟味や野菜作りで食の安全の手がかりを探りました。来年は明るいニュースが増えることを願って止みません。

No69.平成20年12月号  「運動会」

お天気に恵まれて暖かい日差しの中、大勢の保護者の方々に声援をうけながら、子供達は思う存分運動会を楽しみました。皆様から沢山の感想を頂きましたが、お家では見られない、集団のなかでの我が子の姿を見て、「びっくりした」とか、「感動した」と言う声が多く聞かれました。競技ルールや団体行動が子供達の社会性や集団性を育み、ひいては社会規範を遵守し、善悪の判断ができる人間に育てるのに、運動会の果たす役割は大きいと感じます。勿論、厳しい練習や個性を無視した集団行動を押し付ける方法ではなく、幼児の本姓に合う又は一人一人にあう方法を試行錯誤しながら、子供達が進んで、そして楽しく活動できるかが、保育士の腕の見せ所です。今年は、物語を取り入れた競技で子供達の意欲を引き出しました。ヒヨコ組のアンパンマンのお話、バンビ組のせりふの入った劇風のポニョダンス、お花と蜂達のコラボダンスどれも物語の中でなりきって演じていました。衣装を持ち帰りましたので、お家でパパ、ママが参加して物語の続きを作ってください。T君は、さっそくパパに蜂ダンスを教えて、親子蜂になりきり、裸で踊ったそうです。(風呂上りなので)写真があるので見たい方は申し出てください。パパ蜂は写っていませんのでご安心下さい・・・

No68.平成20年11月号  「さつま芋堀りと芋煮会」

今年の春に自分達が植えつけたさつまいもを堀りに畑に行きました。パンダさんは、つたが生い茂る畑に入るや否や、みんなで力を合わせてつたをひっぱり始めます。、さつまいもが土のなかからスポンと抜けると、「わあ~」と大歓声があちこちから上がります。なかなか掘り出せないお芋があると、数人で協力して掘っています。掘り出したお芋が小さいと言っては喜び、大きいと言ってははしゃぎ、芋畑の中は大騒ぎでした。さつま芋堀りの良さは、みんなで力を合わせてひっぱたり掘ったりできることです。後日、描いたさつま芋堀りの絵には、お友達がいっぱい描かれているのは、そのせいでしょうか。
芋掘りの後のお楽しみは芋煮会です。園庭で火を熾していると、Rちゃんのママが「懐かしい」と子供の頃の思い出を話してくれました。彩の国の子供達の心にも、Rちゃんのママのように、楽しい思い出として刻まれることを期待します。
ちなみに、次の収穫は大根です。ふろふき大根にして食べたら美味しいでしょうね。天高く馬肥ゆる食欲の秋ですね~

No67.平成20年10月号  「畑の野菜達」

河童の大好物はきゅうりと言いますが、彩の国の子供達は河童顔負けのきゅうり好きです。山のようなきゅうりも「おかわり~!」「もっと~!」とあっという間に売切れてしまいます。ぼりぼり、ぱりぱり食べている顔が、河童に似て来た様な…夏が過ぎても、遅植えの苗に、毎日5,6本は採れます。きゅうり畑の隣では、「嫁に食わすな」の秋茄子が、その隣には緑々としたピーマンが、カレーやシチューに入れてもらおうと出番を待っています。その隣の土の中では、さつま芋が日に日に大きくなって、みんなに掘ってもらうのを今か今かと待っています。実りの秋、畑の野菜みたいに、音楽会や運動会の練習を頑張って、子供達も大きく大きく育ってね。

No66.平成20年9月号  「お泊り保育」

夏の行事のハイライトはお泊り保育。今年も年長、年中児&学童の19名が保育園で一泊して、
楽しい夏の思い出を作りました。夕食は冷やしうどんでしたが、前日に畑に行き、自分達で収穫し
てきた野菜を年長さんが切って準備しました。「おいしい、おいしい」とおかわり続出、4回おか
わりした子もいました!西瓜割りは、笑いと喝采で盛り上り、宝探しでは、2枚足りないパーツを
探して、暗い園庭を駆け回って大騒ぎ、お泊り保育の最後を彩る花火を見つめる子供達の瞳に、夏
の一夜の楽しい体験が焼きついて輝いているように見えました。

№163.平成28年10月号

 No.163平成28年10月号  「桃の木の教え」                   
 今年の夏は、大型の台風が軒並み日本列島にやってきて、大雨と大風による被害が続出しています。8月に関東に上陸した台風9の暴風で保育園の桃の木が危うく根こそぎ倒れてしまうところでした。根が半分持ち上がって露出し、5、60度傾き、木の天辺が横を向いていました。傾いて初めて、幹の太さや高さに比べて、頭でっかちだったことが分かりました。「早く大きくなれ」とばかりに、枝も葉も伸び放題にしていたのが、災いしました。その上、地面が踏み固められて、根が息を出来ず、地中に根が伸びて行けない環境だったのも、強風にちこ
たえられなかった原因の一つでした。
  春には、明るいピンク色の花が咲き誇り、夏にはこんもり繁って暑い日差しを遮る木陰を作り、秋には、おままごとに使う落ち葉をいっぱい落として、四季を通じて、たった一本で彩の国保育園に彩りを与えてくれる、シンボルとも言える桃の木です。
 手入れを怠ったことを反省しながら、何とか枯れないで欲しいと、毎日様子を見ながら祈っていました。先日、きみどり色の新しい葉が出てきているのを見つけて、ホッと一安心。瀕死の重症を負った木を心配する気持ちは、幼子が病気になった時、早く治って元気になって欲しいと心配する親の気持ちに通ずるものがあり、木に宿った生命も、人と同じ様に愛おしく感じられました。目には見えない根っこを育てることが木にとって大切ならば、人に於いても、また然り。枝や葉を剪定して、根や幹にあった大きさに育てることが木にとって大切ならば、人に於いても、また然り。「もっと伸びろ、早く大きくなれ!」と成長を()いてはいけないと、桃の木が教えてくれました。
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