保育雑感

No151.平成27年10月号 「戦後100年も平和な日本で」

保育士という立場から子供達に、戦争の恐ろしさと平和の大切さをどうやって教えることが相応しいのか、戦後70年の節目に、一つの試みとして、先生達一人ひとりが自分のことばと絵で戦争についての『1ページ絵本』を作ってみました。各クラスに掲示したものを保護者の皆様もご覧下さったことと思いますが、自分達の先生が書いた絵本を見て、子ども達は私達の思いを少しでも感じ取ってくれたでしょうか?絵本や紙芝居の読み聞かせや戦争童話のDVD鑑賞も行いましたが、子ども達の心にそれらの種が一粒でも根付いてくれたらと願っています。戦後70年間、日本は平和を維持してきましたが、地球のどこかでは、いつも絶えることなく戦争が行われて大勢の子供達が犠牲になってきました。日本がもし戦争に巻き込まれたら、日本の、私達の子供達の命の保証はありません。どうかそんなことにならないように、戦争で亡くなった人々やその遺族の悲しみに思いを馳せると共に、70年間平和を守るために力を尽くしてきた人々の成果を踏襲し、この先、戦後80年、90年、100年と平和な日本を実現する為に、一人一人ができることをしていきましょう!先生達も「平和ってなんだろう」と一生懸命考えました。そして、雑誌「母の友」の原稿募集に投稿しました。「わたしの平和」という題で、それぞれの平和について書きましたが、もし掲載されて多くの人に読んでもらえたら、ちょっとは世の中の役に立てるでしょうか・・・

No150.平成27年9月号 「虫は友達」

今年のパンダ組の男子達は虫が好きな子が多く、春の頃は、ダンゴ虫やアリ、初夏になるとゴミムシ(なぜか子ども達はカメムシと呼んでいる)やイモ虫、近頃はバッタやカマキリ探しに夢中です。園の周りもだんだん草地がなくなり、子ども達の目に触れる虫の、種類も個数そのものも少なくなってしまいました。私達大人にとっては、虫取り網を持って野原を駆け回った時代を懐かしむばかりですが、子ども達は恵まれない環境の中でも、身の回りにいる小さな虫たちを探し当てては、大喜びしています。昨日は「カマキリがいた!」と、今日は「ショウリョウバッタがいた!」と報告に来て、捕獲にかり出されました。カマキリは残念ながら行方不明でしたが、今日は、特大のショウリョウバッタがみんなの虫かごの中に納まりました。昆虫図鑑を持ちだす子、エサになる草を採ってくる子、20人くらい集まってきて、その中にはバンビ組やヒヨコ組のちびちゃん達もいました。
そんな中で、バンビ組のIちゃんは虫愛でる姫君よろしく、一度はゴミ虫を、次は幼虫を自分で捕まえて得意顔で見せに来ました。小さいのに、怖がらずによく捕まえてきたものです。「よく捕まえて来たね。可愛い虫だね。」と褒めてあげました。自分の目で見、自分の手で触れるとどんな生き物も可愛いと思うものです。生きとし生けるもの子ども達にとってはみんな友達です。「キャー、気持ち悪い!!」「持ってこないでー!!」などど言わないで、虫が苦手なママ達も、少し我慢して一緒に遊んであげてくださいね。
 自然は何物にも代えがたい子どもの先生です。小さな虫一匹からでも、子どもは多くの大切なことを学ぶのですから。

No149.平成27年8月号 「『彩の国図書館』開設」

絵本についてあれこれ考えてみようと始まった取り組みの一つとして、7月19日に『彩の国図書館』が玄関ロビーの壁面にオープンしました。第1回目は、「思い出の絵本」と題して、子供の頃に読んでもらった絵本の中で最も印象に残る一冊を取り上げ、先生達ひとりひとりが、絵と文章で綴ったものを書架風に展示しました。取り上げた一冊を通してその先生の子供の頃が、見えてくるような気がします。「○○先生が読んだ絵本だから私も読んでみたい。」とか、「うちの子にはこの本が合いそう。」などとこのコーナーから絵本を読む機会が増えてくれることを期待しています。今後、一週間ごとに各クラスを巡回しますので、ぜひじっくりとご覧ください。
さて、次月の企画ですが、戦後70年を迎える8月ですので、「戦争についてのお話」をテーマに展示をする予定です。それに先だって、毎月一回行っている大内さんの読み聞かせも、「火垂るの墓」の作者野坂昭如の戦争童話集から「焼跡の、お菓子の木」など戦争のお話を読んで下さいます。特別出演の三人の話し手の方々にもお越し頂き、8月6日パンダ組で行います。保護者の皆様の参加も歓迎いたします。「戦争体験者は、みんな辛い体験を話したくないんです。でも今話さないといけない。」と大内さんは言います。今の子ども達にも私達が享受してきた平和をしっかりとバトンタッチしなければと強く思う今年の夏、先生達みんなで考えてみたいと思います。「平和ってなんだろう」と!

No148.平成27年7月号 「今だからこそ絵本を」

テレビ、ビデオ、パソコン、スマホ....電気・電子機器の映像や情報に囲まれている現在の生活環境の中では、あまり良くないと思いながらも、ついつい長い時間テレビやビデオを見せてしまったり、スマホをおもちゃ代わりに与えてしまっていることがあるかと思います。
一方通行のメディアに遊び相手をさせることは、月齢が低い程、悪影響があると言われています。アイコンタクト、生の親の声、スキンシップによって、子どもの言葉は育まれ、感性や人間性が培われます。テレビやビデオにはないこれら大切な要素が3つとも絵本を読んであげることには備わっています。たった1冊の絵本を手に取り、ほんの数分読んで聞かせてあげることで、親と子の理想的なコミュニケーションが成り立ちます。仕事や家事に追われる忙しい毎日ですが、寝る前にお膝に抱っこして、または、布団に入って絵本を読んであげてはいかがでしょうか。「〇〇しなさい。」の命令型ママ用語ではない、子どもが喜ぶ魔法の言葉が絵本の中にはちりばめられています。絵本の中にある世界は現実ではありませんが、将来の夢を育み、明日を生きる力を与えてくれるはずです。
保育園でも、月刊絵本を毎日読む取り組みをしています。その他、読み聞かせや絵本講習会の開催、絵本公演の紹介など、色々進めて参りましたが、今後も皆様からのご要望、ご発案を頂きまして、実りあるものにしていきたいと思っております。

No147.平成27年6月号 「子どもの遊びは知恵の宝庫」

季節外れの台風6号の風が吹き荒れて、園庭の桃の葉っぱが木の下一面に散り積もった日の翌日、ほうきで掃き集めようと思っていたところ、パンダ組の女の子達の発案で、ゴミとなる運命だった桃の葉っぱが意外な遊びの材料に役立ちました。その遊びとは何かというと、桃の葉っぱからお茶っぱを作るという、子どもでなければ考え付かないようなユニークな遊びです。砂場の囲いの上に拾い集めた桃の葉っぱを乗せて石でトントン叩くと、お茶っ葉が出来上がるという仕組みです。「せんせーい、お茶っぱができたよ」と嬉しそうに持ってきたMちゃんとAちゃん。においをかがせてくれましたが、なんと本当にお茶の香りがしました。面白そうだな、とみんな集まってきて、いつの間にかバンビ組さん達も仲間入り。大量に製造されたお茶っぱを袋分けしてお家に持ち帰ることになり、中には500gパックを持ち帰った子もいました。ちょうどそこにお迎えに来たMちゃんのパパにこの話をすると、お家で摘んだ本物の茶葉を持ってきてくれるということになりました。そして次の日、子ども達は、本物の茶葉を使って、本物のお茶っぱ作りをすることになったのです。新茶の季節、メイドイン彩の国の新茶は、果たしてどんなお味に仕上がるのでしょうか?乞うご期待!! ※お茶っぱの作り方※ 茶色くならないように茶葉を10分程蒸したものを、熱いうちに手で摘み、一週間程干す。蒸さずに30秒ほど、煮てもよいし、また、天日干ししなくてもフライパンでから炒めして水分を飛ばして仕上げることもできる。

No146.平成27年5月号 「共に歩む保育~新たな試み~」

新入園児も、進級園児も、今年は見事に咲き誇った桃の花に見守られて、一つ大きくなった喜びを胸に新しい一年のスタートを切りました。子どもの成長は早いもので、この一か月の間にも、子ども達はどんどん大きくなっています。子どもに負けないように、新担任の先生達も頑張っています。
今年度の大きな目標は3つあります。
「目標を決めて諦めずに続けて取り組むこと」
「ことばを話す力を伸ばし、自分で考えて行動すること」
「近隣の人との交流を深めたり、ボランティア活動にも関心をもつこと」
流動する社会の中で、自分を見失わないで生きていける力とは何かを想定して保育に取り組んでいきたいと思っています。彩の国保育園も今年で13年目を迎えますが、その間巣立っていった卒園児の活躍や、そのご父兄の子育て経験なども私達の保育指針として役立たせていただきながら、今年度の保育にまい進してまいりたいと思っております。
彩の国保育園では、保護者の方々には、毎年、様々な年間行事、親子行事を通して子ども達の成長をご覧いただいておりますが、日々の保育の様子もご覧頂きたいと、今年は、新たに初めての試みとして、英会話、学研、リトミックの保育参観を企画しました。ご自分のお子様のクラスでなくてもご覧いただけますので、他のクラスの様子もよく分かると思います。ぜひ、ふるってご参加いただき、園児達の日常をご覧ください!
また、創立当初から続けておりました、水戸の名所である偕楽園の梅落とし見学をして梅干し作り、その梅干しを入れてのおにぎり作り、という彩の国保育園の年間を通しての行事を、今年は全クラスに、そして、保護者の皆様にも一緒に楽しんでいただきたいと考え、春の親子遠足は、今年度は新たに偕楽園で行います。新たな親子遠足を、親子で、お友達とで、お楽しみください!
 

No145.平成27年4月号 「卒園生Mちゃんのように」

6年前、彩の国保育園を卒園したMちゃんが小学校の卒業式の帰りに、ご両親と一緒にその姿を見せに保育園に来てくれました。6年振りのMちゃんの成長した姿は、本人と分からないほど変わっていたので驚きを隠せませんでした。保育園時代の思い出話や小学校へ入学してからのご両親の苦労話など色々話しましたが、Mちゃんとご両親が手をたずさえて明るく一生懸命生きてきたことが手に取るように伝わってきて、感無量でした。Mちゃんは、歌と演劇に秀でていて、これからもその才能を伸ばしたいと色々な抱負を語ってくれました。
 保育園を忘れずに卒業証書を見せに来てくれたこともとても嬉しいことですが、卒園生が夢に向かって生き生きと歩みを進めている姿を見せてくれると、「保育士をしていてよかった」という思いに満たされます。今年も14名の卒園児が小学校へ旅立っていきました。卒園遠足では、雨にも負けず、風にも負けず、泥んこまみれになって筑波山の頂上に自力で登った子ども達です。前途にはきっと、これ以上の大雨、大風の苦難もあることでしょうが、Mちゃんのように、明るく強く前進していってくれることでしょう。

No144.平成27年3月号 「鬼は子どもの人気者?」

バンビ組の子ども達は、運動会の桃太郎で用いた段ボール鬼が大好きです。しまってある物置から出してあげると、「鬼だ!鬼だ!」と言ってとても喜んで戦いごっこを始めます。豆まきの時にも、豆をぶつけて退治すると、「バンザイ!」と大喜び。しかし、いたずらやわがままをしている時に「鬼が来るよ。」と言うと、鬼は子ども達にとって怖い存在に一変します。保育の中でこのように、鬼の力を借りて子どもを諭すことがありますが、ご家庭でも子育てに鬼の力を借りたことがあることと思います。日本の文化の中にこのような鬼は昔から見られますが、秋田県の無形文化財になっている「なまはげ」は特に有名です。「泣く子はいねがー、親の言うこと聞かね子はいねがー!」と家々を回り、子ども達を大泣きさせます。子ども達を強く、逞しく、立派な人間に育てようという大人達の知恵とも言えます。この「なまはげ」の現代版があります。「鬼から電話」というアプリですが、ご存知でしょうか。「いつでも、どこでも、簡単に」がインターネットのよさですが、子ども達にとっては、いつでも呼び出されてはいい迷惑でしょうね。それに「なまはげ」は大人達にとっても怖い存在ですが、アプリの鬼は、ターゲットが子どもだけ、というのもかわいそうな気がします。福、や神と一対となっているからこそ、鬼の力は絶大なのでしょう。時には、子どもの人気者となりえる鬼を子どもの教育役にするように、大人達はきめ細やかな配慮を心掛け、大切に大切に子どもを育てたいものです。

No143.平成27年2月号 「絵本『ほうれんそうは泣いている』」

ほうれんそうは、冬野菜の代表格で、今が一番おいしい時ですが、この絵本の中のほうれんそうは、なぜか泣いています。その他に登場するお米や牛乳や魚のカレイもみんな泣いています。どうして泣いているのでしょうか。その理由は、みんなに食べてもらえないと言って泣いているのです。これらの食べ物たちは、子どもの成長に欠かせない栄養をたくさん含んでいる食材ですから、食べられないとなれば、お母さんや子ども達にとっても一大事。ひいては日本人みんなの一大事です。この一大事を絵本にしたのは、放射能汚染で苦しむ世界の子ども達を支援する活動を続けている鎌田實医師です。昨年の園だより2月号の「絆ぐるぐるチョコ」でも紹介しましたが、今年もチョコ募金活動を行っています。今年のテーマは、「いのちの花」。イラクのがんの子ども達が美しい花をチョコの缶に描きました。「花は咲く」の歌で復興を呼びかけている東北の人々に、イラクに咲く花もまた、力を与えてくれることでしょう。チョコ募金は、福島をはじめ世界の子ども達の為に使われます。皆様も、「いのちの花」チョコをバレンタインのプレゼントにして募金にご協力してはいかがですか。さて、話を本題に戻すと、イラクの子ども達の描いた花の美しさもさることながら、この絵本の絵もすばらしい絵です。作家は長谷川義史さん。丸メガネとチョビヒゲがトレードマークのユーモア溢れる大阪のおっちゃんですが、読み聞かせの生田先生と友部先生が、長谷川さんと「絵本ライブ」(「桜前線おはなしの国」7周年記念公演)で共演します。ぜひ、お子様と一緒に見に行って、絵本の面白さを堪能してください。

No142.平成27年1月号 「新しい年の幸せを招く大掃除」

パンダ組では、先日クラス全員で大掃除を行いました。マイ・雑巾で自分のロッカーを拭いてきれいにしましたが、担任もびっくりする程、みんな大はりきりだったそうです。大掃除が終わった後、Nちゃんの口から思わぬ言葉が出てきたそうです。「先生、ピクニック(先日の県庁見学)に行った時と同じくらい気持ちいいね。」大掃除は煤払いとも言い、新しい年の幸せを願い、一年の汚れを落としてきれいにして、年神様を迎えるという日本古来のしきたりですが、きっと来年のパンダ組には、年神様も「気持ちがいい」と言ってお越しになることでしょう。
そこまで来ている2015年(平成27年)は、未年ですが、未は群れをなすことから「家族安泰」を表し、いつまでも「平和」で暮らすことを意味しているそうです。異常気象や世界各地の奪争、経済の不安など、地球は、世界は、揺れ動いています。どうか、未にあやかって、2015年が、子ども達が、「気持ちいいね」とたくさん言える年になってくれることを祈ります。

No141.平成26年12月号 「流行語大賞で一年を振り返って」

今年も残すところあとわずかとなり、2014年流行語大賞(※)で1年を振り返る時節となりました。ノミネート50語の中には、子ども達にも大人気の3語が入っていました。3語とも運動会を大いに盛り上げてくれたものです。「妖怪ウォッチ」は、ヒヨコ組からパンダ組まで、みんなノリノリで踊りました。「ダメよ~ダメダメ」は、年少さんが観客の笑いをとり、大いにウケました。「ありのままで」は、パンダ組が赤白2チームに分かれて総力を挙げて戦いました。運動会の様々な場面が思い出され、楽しさや感動が甦ってきます。
この1年間、子ども達は一つ一つ行事を終えるごとに成長を遂げてきました。特に最近感じられる成長は、園庭での自由遊びの中での子ども達の関わりです。大きい子が小さい子を遊んであげる姿が、以前にも増して多くなり、遊びの質も高まっています。この前は、ヒヨコさんと年長さんが、なんとまぁサッカーをやっていました。
各クラスの成長ぶりも、担任に聞いてみました。パンダ組は、年少はグループ遊びが増える中、友達の言動を意識するようになり、年中は、年長への憧れが一層強くなってピアニカ練習に燃えており、年長は、自主的に年下を世話し、当番活動に超積極的。バンビ組は、年上の子が年下のお世話を進んでやるようになる中でクラス全体のまとまりが強まり、言葉の理解力も高まった。ヒヨコ組はリズミカルな言葉や音楽によく反応し色々な遊びに興味を示し集中して遊べるようになり、子ども同士で遊ぶ姿がよく見られるようになった。パパ、ママも一年を振り返る中でお子様の成長を確かめ大いに褒めて上げて下さい。※彩の国流行語大賞予想「ダメよ~ダメダメ」8票「ありのままで」2票「エボラ出血熱」1票

No140.平成26年11月号 「運動会と流行曲」

秋たけなわ、子ども達は運動会を目の前にして、日ごとに練習に熱がこもってきました。どこのクラスからも競技の曲が流れてくる毎日です。運動会というと、その年に流行した曲が取り上げられますが、今年はもちろん、「アナと雪の女王」と「妖怪ウォッチ」が選曲されています。そして、もう一つ、TVコマーシャルで話題を呼んでいるペプシネックスゼロのCM「桃太郎 Episode Zero」のテーマ曲も、バンビ組演じる「ももたろう」の中で使われています。クールでかっこいい小栗旬ならぬ、絵本から飛び出してきたような可愛らしい「バンビ ももたろう」がThe Heavyのロックのリズムに乗って鬼を倒します。日本昔話の中で最も有名で、日本人なら誰もが知っている「桃太郎」ですが、そのルーツをたどると、紀元前のギリシャの伝説に似た話があるそうです。また、みんなの疑問、「なぜ桃なのか?」というと、これは中国の道教の「桃は命の源」という教えからきているそうです。「桃太郎」の昔話は、知れば知るほど面白い発見があります。バンビ組の「ももたろう」も、乞うご期待!!
各クラスの見どころを先生達に聞きました。パンダ組は全員で(担任も)踊るバルーンダンス。バンビ組はサッカーゴールを決めて踊る、親子オリジナル喜びのダンス。ヒヨコ組は絵本から飛び出したイルカ、ことり、ゴリラのそれぞれの課題挑戦が見どころです。入魂応援よろしくお願いします!!

No139.平成26年10月号 「彩の国保育園のススキ」

彩の国保育園の西側は、以前は空き地で広々とした草原でしたが、今は駐車場となり面影がなくなり、一株だけススキの株が名残を留めており、秋になるとヒヨコ組の窓から風流なススキの穂をながめることができます。最近では、空き地が少なくなり、お月見のススキ探しに苦労するほどススキが群生している原っぱが見当たらなくなりました。読み聞かせをして下さる大内さんも車で50号バイパスを桜の牧高校の方まで走ってやっと見つけて来たそうです。
童謡にススキを題材にした「秋の子」という歌があります。サトウハチローの作詞で、子ども達が、ススキの原で遊ぶ情景が絵となって浮かぶ素晴らしい歌詞です。またメロディーも素朴で郷愁をそそります。薬師丸ひろ子が透き通るような美しい声と感性で、この歌をカバーしているので、是非、聞いてみてください。
数日前、園庭で子ども達が長いススキの穂を引き抜いて、歓声をあげながら空に掲げて遊んでいました。たった一株のススキでも残っていてよかったなと思いました。
♪「秋の子」
1番
すすきの中の子 一、二、の三人   はぜつりしてる子 三、四、の五人
どこかで やきぐり やいている   つばきを のむ子は 何人だろな 
2番

かきの実みてる子 一、二、の三人  さよならしてる子 三、四、の五人 
ごはんに なるまで おもりする   おんぶを する子は 何人だろな
3番    
ひぐれに走る子 一、二、の三人   ふろたきしてる子 三、四、の五人
こおろぎ あちこち なきだした   さみしく 聞く子は 何人だろな

No138.平成26年9月号 「8月と平和」

「ひまわり」「すいか」「花火」「風鈴」「お盆」「おはぎ」「水ようかん」…8月と言えばイメージするものは何か聞いたところ、先生達があげたものです。どれも日本の夏を彩る風物詩ですが、先生達より上の世代になると、これらの他に、8月と言えば「戦争」を連想する人も多いことでしょう。そして、8月は、「平和」を願う思いが高まる月でもあります。その日は、暑い日だったと語り継がれる8月15日から81年が経過した今年の夏も、世界では大きな戦争が2つも起こり、日本もきな臭い世界情勢に飲み込まれていくような「平和の願い」とは裏腹の状況です。
 この夏、彩の国保育園の子ども達は、音楽会に向けて暑さに負けず毎日練習に励んでいます。その間にプールに入り、水しぶきの中で歓声を上げたり、一本のアイスキャンディーに大喜びする子ども達の夏の平和な日々を守るには、戦争体験を語り継ぐだけではだめなのかもしれません。宗教や民族の違いを乗り越え、相手の考え方や立場や境遇を思いやる慈愛の精神が大人達には欠如しているとしか思えません。
 私達は子ども達に教えます。「入れて。」と言われたら「いいよ。」と答えなさいと。
 こう教える大人達は、子ども達に恥じない生き方をしなければと思う今年の暑い夏です。
※お薦めの本※
 藤原てい「流れる星は生きている」
 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ「竹林はるか遠く」

No137.平成26年8月号 「『オズの魔法使い』と『アナと雪の女王』の挿入歌に見る不変のメッセージ」

夏本番の暑さの到来と共に、保育園では音楽会に向けての練習に熱が入ってきました。
「♪エメラルドの都に住んでいる世界一の魔法使い♪」そう、これは「オズ大王」のことです。「ドロシー」と愛犬「トートー」が、仲間と共に様々な苦難を乗り越え、夢に向かって旅するファンタジー『オズの魔法使い』が今年の演目です。この児童文学は、今から100年以上も前にアメリカで書かれたもので、その後ミュージカル映画となって爆発的人気を呼び、世界中に知られることとなりました。作者のフランク・ボームは、脳みそがなく知恵のないかかし、心を持たないブリキのきこり、勇気のない臆病なライオン、の3つの愛らしいキャラクターに冒険と夢を託して、アメリカンドリームを表現し、「自分の内にある力に気づき、自信を持ちなさい」というメッセージを込めました。映画では挿入歌「虹の彼方に」でジュディ・ガーランドが「♪思い切って夢見る夢は本当に実現する♪」と美しいメロディーに乗せて分かりやすいメッセージを歌い上げたことで原作を凌ぐヒットとなったそうです。
このエピソードを聞いて思い当たるのが、『アナと雪の女王』の大ヒットの一因が、「Let it go」の挿入歌のメロディーとメッセージにあると言われていることです。子ども達は誰もがこの映画を観ると、♪ありのままの~♪と大きな声で歌い出します。100年前が、CGを駆使した映画を作る現代社会に大変貌を遂げても、歌と「自信を持って夢に向かいなさい」というメッセージが人の心を動かす不変に驚かされます。100年の時代を隔てたこの2曲の挿入歌は、音楽会で美しい口笛演奏でお聴きいただきます。子ども達の活躍と共にお楽しみください。

No136.平成26年7月号 「赤い実と青い実」

玄関横の庭に植えてあるブラックベリーが、今年初めて赤い実をたわわに実らせました。子どもも大人も通りすがりに目を引かれ、立ち止まって見ている光景が毎日見られます。英会話のウィリアム先生の奥様の素子先生も、その一人。「大きくて立派な実!ジャムにすると美味しいのよ。」とおっしゃっていました。卒園児のK君も、赤色が熟して黒くなった実をひとつ残らず探し出して摘んでくれました。人間だけではありません。小鳥も赤い実をついばみにやってきます。♪赤い鳥小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた♪童謡「赤い鳥小鳥」が口から自然とこぼれ出ます。子どもの気持ちにすんなり届く単純明快なこの歌詞は、北原白秋の作詞です。この歌の三番は、「青い実」を食べたから青い鳥になったと歌っていますが、青い実もブラックベリーの近くにあります。パンダ組が観察日記をつけながら栽培しているミニトマトが、青い実をつけ始めました。小鳥さん食べてはだめですよ。赤くなって食べられる日を、パンダ組のみんなは、それはそれは楽しみにしているのですから。「青い実」は他にも二つ。園庭の桃の木は、青い実をいっぱいつけていて、木の下でおままごとをしている子ども達に、「取って、取って。」とせがまれます。もう一つの「青い実」は、先日パンダ組で塩をまぶされて樽に漬け込まれました。梅雨明けに美味しい梅干しになることでしょう。
ところで、「赤い鳥」の二番は、何色の実だか知っていますか?

No135.平成26年6月号 「おうまの親子」

楽しい親子遠足に花を添えてくれたのが、お母さん馬の「葉月」と、子馬の「めい」でした。昨年の5月に生まれたので「めい」と名付けられましたが、親子一緒の姿を見ると♪おうまのおやこはなかよしこよし♪という童謡が浮かんできます。遠足に行く前には、バンビ組もヒヨコ組も、先生達が作ってくれた大きな段ボール馬で練習をしてきましたが、♪おうまのおやこは なかよしこよし いつでもいっしょに ぽっくりぽっくりあるく おうまのかあさん やさしいかあさん こうまをみながら ぽっくりぽっくりあるく♪と歌ってあげるとその場にぴったりです。日本人なら知らない人はいないといっても過言ではないこの歌は、子どもの頃の事やお母さんを思い出す日本人の心の歌です。しかし、これ程有名な曲ですが、題名からして正確に知る人は少ないかもしれません。「おうまの親子」ではなく、「おうま」が正しいものです。作曲者は、「松島つね」。水戸市出身の両親の長女として生まれ、女性作曲家の先駆者と言われた人です。「あかいとりことり」「手まりうた」などが知られています。「山寺の鐘が夕を告げる。森を林を通ってどこまでも流れて行く。鐘の音は私の心を清め、悪を為すなと鳴る。不思議!先生の修身の話よりも自然である。これが9歳の私を一生音の研究へと追い込んだ鐘の音である。」明治から昭和を生きた日本人女性の言葉に表された、真面目で道徳性の高い日本人の気質を「おうま」の歌と共に、子ども達にも伝えていきたいと思わされます。

No134.平成26年5月号 「細川護熙の障壁画を鑑賞して」

京都の建仁寺で一般公開されている細川護熙(もりひろ)氏の襖絵を観る機会に恵まれました。春夏秋冬の景色を襖24面に描き上げた大作です。隣で観ていた若い女性が「都知事選に出馬して、がっかりです。」と話しかけてきました。細川氏の美術愛好家としての評価は下がり、所有の骨董の値も安くなっていると嘆いていました。彼女は細川氏と親交がありファンであるからこそ、失望も大きかった様子でした。しかし、私はこれらの襖絵に触れて、日本の自然美と伝統文化を愛する細川氏だからこそ、「原発廃止」を唱えて出馬し、政治の力で日本を守ろうとしたのではないかと思いを巡らせました。人間として骨董になっていない細川氏にエールを送りたい気持ちです。冬の雪景色を描いた「聴雪」の中には、大文字山の裾野に広がる京の街並みが描かれていますが、雪の降る音と一緒に民衆の声に耳を傾ける名君だからこそ描けた作品ではないかと感じました。芸術はマニフェストより雄弁なり。京都から遠い福島に思いを馳せ、その復興を建仁寺の本尊釈迦如来像に祈願せずにはいられませんでした。

No133.平成26年4月号 「笑顔の卒園遠足と涙の卒園式」

卒園式を間近に控えた3月9日の日曜日、卒園児にとって保育園で最後の行事となる、卒園遠足筑波山登山が行われました。総勢42名は、つつじヶ丘駐車場から、頂上を目指して元気に出発。大雪の名残でぬかる山道に足を取られたり、滑りやすい岩に悪戦苦闘しながらも、山頂に立った時には手も足も泥だらけでしたが、気分は爽快、頂上からの眺めは最高でした。先頭を順番に代わりながら歩いた区間もあり、山岳パーティーのような気分も味わい、全員の力を合わせて登頂を果たした喜びも感じることができた、思い出に残る素晴らしい登山でした。
その5日後、卒園式は涙がいっぱいでした。卒園証書を受け取る堂々とした子ども達の晴れ姿、滔々と述べるお別れのことば、魂がこもった歌声、式が進むにつれて、6年間生活を共にした子ども達の熱い絆が、子ども達の心に、別れを惜しむ惜別の想いを芽生えさせたのでしょう。子ども達は生まれ落ちた時から、たくさんの「はじめて」を経験して成長していきます。「はじめて」の卒園式では、友との「はじめて」の別れを経験しました。友達と別れる淋しさに、子ども達は感性を揺さぶられて涙を流しました。「感涙に咽ぶ」経験をして、また一つ成長して、小学校に旅立っていく卒園児の後ろ姿が輝いて見えました。

No132.平成26年3月号 「オリンピック選手の名言」

2週間に渡って繰り広げられたソチオリンピックは、世界各国のトップアスリート達による名演技、名勝負で私達を感動の渦に巻き込み、その余韻がまだまだ冷めやらぬ間に、昨夜閉会式を迎えてしまいました。
記憶に残る名場面もさることながら、選手達は、私達に多くの名言も残してくれました。
想像を越える激しいトレーニングに耐え抜いた肉体と精神の持ち主が発する言葉には、言霊が宿っていました。オリンピックにちなんで、金、銀、銅を選んで、その言動を称えたいと思います。
銅メダル:
高梨沙羅選手「悔やむ暇があったら、練習して強くなりたい。」
羽生結弦選手「金を獲った。これが、スタートになると思います。」
ウズベキスタン代表ミーシャ・ジー選手「#GoMao」
銀メダル:
葛西紀明選手「金メダルを獲って、本当にレジェンドと呼ばれたい。」
金メダル:
ウクライナ代表ボグダナ・マツォツカ選手「政権が『平和』という五輪のルールを破っているときにスタートラインに立つことはできない。」
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