保育雑感

No.253令和6年度4月号「創立20周年に向けて」

  彩の国保育園が笠原に移転して新築園舎で本格的に保育園運営を開始してから、今年度で20周年を迎えます。移転当時は、保育園周辺は、まだ空き地がいっぱいあり、畑を耕したり草地で駆け回って遊んだりしていましたからこの20年の間に環境は激変しました。東日本大震災、老朽化による園庭総合遊具の撤去、園舎増築、認可保育園への移行、コロナパンデミック等様々な出来事があり現在に至っています。第一回卒園生は、既に社会人となり、今年の4月から、第5回卒園生の一人が、卒園生第一号保育士として、彩の国保育園に入社します。卒園生が社会を担う時が来たことを実感しています。 
さて、この20年の間に社会は大きく変わり、保育行政が転換期を迎えています。日本は少子化が進み政府は少子化対策に本腰を入れ、「こどもまんなか社会」の創設を打ち出しました。その法的根拠を規定した「こども大綱」は保育園だけに関わる法律ではなく、政府の全般的な施政方針ですが、乳幼児を養護・教育する保育施設は、この大綱に基づいて、大きく変貌することが予想されます。「保育に欠けるこども」を預かる今までの保育園から、地域住民すべての福祉に関わる福祉施設になっていくことでしょう。20年間保護者と一緒に培ってきた彩の国保育園の保育は、「こども大綱」との共通点がいっぱいあります。良い点は残し改善すべきは改善して、まずは、【こどもの意見を聞く】ことから始めるために、自由保育を導入する予定です。保護者の皆様のご意見を聞きながら進めて参りますので、どうか、ご協力・ご支援をよろしくお願いいたします

No.252令和5年度3月号「楽しみな4年ぶりの筑波山卒園遠足」

一年間の保育の集大成とも言える生活発表会が2月2日に行われましたが、どのクラスの子ども達も元気いっぱいのパフォーマンスを披露してくれました。保護者の皆様方の熱いエールに見守られながら、子ども達は歌にダンスに合奏に劇にと一人ひとりがそれぞれの個性豊かな成長ぶりを発揮しました。保護者の皆様には、ご多忙中にもかかわらず大勢のご参加により発表会を大いに盛り上げてくださったこと、心より感謝申し上げます。
さて、発表会が終わると、保育園は卒園式モードに一変します。年長さんは小学生になるための総仕上げの大切な時期に入ります。まず、第一関門は、筑波山登山。「877mの頂上に自分の足で立つ!」というミッションが課せられます。卒園生恒例の筑波山登山は、親にも子どもにも好評な行事でした。頂上を極めて下山した時の顔が、登る前の顔と誰もが違って見えるのが不思議です。「山っていいなあ」って表情をしています。卒園登山を契機に、山を愛する心が芽生えたのか家族で山登りが趣味になった方もいました。「冨士山に登りたい」と日本一の山にあこがれる方もいました。皆を魅了する筑波山卒園遠足でしたが、残念なことに、コロナで中止となってしまいました。今年はやっと4年ぶりに再開することとなり、先生も卒園生も大喜び。大型バスでの行帰りも含めて大いに楽しんで参りましょう!
登山以外に、筑波山名物といえば、筑波山の無形文化財にも指定されている「さあ~さあ~お立ち合い!御用とお急ぎでなかったら、ゆっくりと聞いておいで。」で始まる「ガマの油売りの口上」をご存じですか。今ではめったに見られなくなりましたが、3月17日保育園で実演します。興味のある方は、是非いらして下さい。
 

No.251令和5年度2月号「能登半島地震被災地に支援を届けよう!」

元旦に地震による甚大な被害をうけた石川県の保育協議会は、全国の保育協議会を通して支援要請を出しました。さっそく茨城県保育協議会から、茨城県内の保育園に物資による支援が呼びかけられたのを受けて、彩の国保育園でも保護者の皆様にコドモンの一斉メールで協力をお願いしました。翌日から続々と物資が玄関に用意した箱の中に集まって来ています。現地で必要としている粉ミルクおむつ、その他破壊された水道施設の復旧の遅れで不足しているの外9品目が支援リストに入っています。お風呂にも入れず、温かくしてゆっくり眠ることもできないのではないかと、現地の赤ちゃんや子供たちはじめ能登の人々が不憫で心配でなりません。雪や寒さが追い打ちをかけています。早く春が訪れることを祈らずにはいられません。そんな中、支援の手は、徐々に広がりを見せています。
1つは、「DWAT」の派遣です。「DWAT」とは配慮が必要な人の生活支援を担う「DWAT(ディーワット・災害派遣福祉チーム)」のことです。保育士もチームの一員となっています。被災地で災害関連死が増え始める今、福祉専門職の人たちの現地入りが急がれています。
もう1つは、「能登半島・復興支援プロジェクト水戸」によるチャリティー子ども食堂が千波公園SL 広場で毎週土日に、先週から開催されることになりました。キャッチフレーズは「被災地へ食べて応援!」けんちんうどん・カレー他が子ども100円、大人200円より提供されています。
私達が今出来る事から始めましょう。先ずは、物資支援を送ること、カレーを食べて寄付することから、能登半島の被災者を応援していきましょう‼
 

No250令和6年1月号「もみの木さん、彩の国保育園へようこそ」


 彩の国保育園のシンボルツリーのカツラの木は、彩の国保育園に来て、2年目の冬を迎えました。すっかりはっぱを落として、背高のっぽでやせっぽちですが、幹を空に真っすぐ伸ばして、凛とした立ち姿で子ども達の成長を見守っています。一方、かつらの木と一緒にやってきたライラックは、かつらの木の対角線上の園庭の角の花壇で、ひっそりと冬の寒さに耐えながら、甘い香りの上品な花を咲かせる春を待っています。
このようなちょっと寂しい冬の園庭に、このシーズンに主役として私たちに元気と喜びをもたらしてくれる常緑樹を迎えました。正面玄関でライトアップとオーナメントでキラキラ輝いているクリスマスツリーの木です。その木の名前はもみの木です。この木は、洋の東西を問わず信仰や尊敬の対象として崇められてきた神聖な木です。クリスマスツリーが現在のような電飾で飾られるようになったのには、興味深いいきさつがあります。昔は星に見立てたろうそくを灯していましたが、1880年にエジソンが発明した発熱球を販売するプロモーションとしてツリーに飾って大人気になったとのこと。きっかけはとても現実的ではありますが、今では全世界中の人々を神聖な気持ちにさせてくれる不思議な力を持っています。一年の終わりに、「来年は良い年になりますように・・・」という願いをもみの木に託したいと思います。

 

No249令和5年12月号「振り返り」

2023年も残すところ一カ月余りとなり、年末恒例の「今年の漢字」で一年の「振り返り」をする季節となりました。毎年、保育園として集団参加をしており、保護者の皆様には先日、投票用紙をお配りしたところです。今年も色々なことがありましたが、今年の世相を表すとしたらどんな漢字一字が思い浮かぶでしょうか。ロシアとウクライナの戦争、イスラエルのパレスティナ侵攻、大谷将平のMVP受賞、今夏の猛暑、「経済、経済、経済」連呼、広島G7・・・どんな漢字が一位になるのでしょうか?
ところで、「振り返り」という言葉は、保育においては日常的によく使われる言葉ですが、特に子ども家庭庁が創設されてからは、子どもの人権を尊重する保育を行うことが最も大切であるという保育理念に基づき、子どもの最善の利益を考え、子どもの気持ちに寄り添い子供の意見に耳を傾ける「こどもまんなか」政策を推進する中で、
保育の「振り返り」の大切さが強調されています。質の高い保育を行うためには、日常の保育の「振り返り」が必要不可欠であると言います。「振り返り」→改善→計画→実践というローテーションを繰り返すことで、保育の質の向上に繋がります。
ところが、保育園の外の現実は悲惨です。現在進行中の戦争で、人権どころかこどもの命さえ守られていません。私たちは今一度立ち止まり、歴史の「振り返り」をしなければならないのではないでしょうか。差別や偏見、
略奪やホロコーストの歴史を繰り返さないように、過去を「振り返り」、再度歴史から学び直し、子どもの人権及び全ての人々の人権に思いを馳せ、戦争の終結と平和な世界が2024年には訪れることを祈りましょう!
 

No248令和5年11月号「「運動会~Let’s hold hands with happy characters~」」

 10/18(水)のたんぽぽ・もも組の親子レクリエーション並びに10/21(土)のよつば・にじ・そら・たいよう組の運動会は、両日とも秋晴れの良いお天気に恵まれて予定通りに開催することができました。4年ぶりに参加者人数に制限を設けずに実施することができたので大勢の方々の盛大な応援を受けて、子ども達は元気に伸び伸びと演技ができました。例年と比べて、とてもゆったりとして和やかな雰囲気が感じられて、和気藹藹(愛愛)な運動会でした。ご参加、ご協力に心より感謝申し上げます。
 今年の運動会は、「彩の国保育園の新キャラクターと仲よくなろう!」というテーマのもと、彩の国保育園のキャラクターがたくさん競技に登場しました。閉会式で担任の先生から首にかけてもらったメダルの「あやのザウルス」は、みんなの人気投票で1位になったキャラクターです。参加賞の缶バッジの10体のキャラクターは、上位10位に入った作品です。この他に27体のキャラクターがあり、応募総数は全部で37体です。応募作品はすべてを発注して、原画を忠実に再現してもらいデザインデーター化しました。今後、これらのキャラクターを用い色々な楽しい企画を考えていく予定です。どうぞお楽しみに!皆様からのアイディアも募集中です!

NO247令和5年度10月号「敬老発表会と地域交流」

敬老の日にちなんで、そら・たいよう組の祖父母参観を9/14、9/15の二日間にわたって行いました。初めての取組みでしたので、内容や進行をどのようにしたらよいか試行錯誤して実施いたしましたが、祖父母の方々の温かい眼差しや大きな拍手の応援を受けて、子ども達は緊張しながらもピアニカ演奏、ハンドベル演奏、ダンスの発表、を元気いっぱい披露することが出来ました。
「とても楽しかった」「子ども達の発表する姿を見ていると涙が滲んだ」「パワーをもらった」 
「孫の成長に感激した」「間違ってもかわいい」「来年もやって欲しい」「手作りのお土産ありがとう」等々口々に感想を述べられて笑顔で帰って行かれました。子ども達にとっても、おじいちゃん、おばあちゃんに発表を観てもらって嬉しかったことでしょう。思い出に残る貴重な体験になりました。
 園児の祖父母の方以外に、日頃より読みきかせ等でお世話になっている近所の方々もご招待しました。保育園以外の様々な人と関わることで豊かな人間性を育むために、地域のボランティアの方々のお力をお借りしています。会の最後に飛び入りで、近所の手品のおじさんがマジックショーを披露してくれました。子どもも大人も大喝采でした!
今回の敬老発表会を契機に、地域と保育園の交流を深めより良い関係を作っていくために、保育園の施設を地域の方々にも利用していただけるような活動を企画していく予定です。先ずは手始めに「シニアカフェ」を10/29(日)に開きます。どうぞ、お楽しみに‼
 

NO246保育雑感令和5年度9月号「卒園生の来訪~高校生の生の声を聞いて~」

夏休みも残り少ない先週の土曜日、現在高校生の卒園生二人が保育園を訪ねてきました。平成31年の園庭総合遊具のお別れ会を兼ねた同窓会以来なので5年ぶりの再会です。
会った瞬間、姿かたちの変化に驚きを隠せず、名前を確認してから最初にしたことと言えば、せいくらべ(笑い) 二人とも身長は私の背丈を越えており、聞けば、Nさんは水戸二高の二年生、Sさんは水戸商の二年生。青春真っ只中です。卒園してから11年の月日が流れたわけですが、こうして母校の保育園を訪ねて来てくれる卒園生のこころ持ちに触れて、感慨ひとしおでした。在園していたころの思い出話でひとしきり盛り上がり懐かしく楽しいひと時ではありました。幼き日の保育園での思い出のひとつひとつがこの子たちの現在の在りようを形作っているとすれば、当時の子ども達にどれだけのことをしてあげられたのかと慚愧の念が頭をかすめました。一方、自分の進路や成人になる心構えなど将来の夢や希望を語る姿に接して、精神面でも立派に成長してくれたと安堵し、若者の逞しさがまぶしくもありました。教え子ではありますが、現役高校生との3時間あまりに及ぶ会話で、大いに刺激をうけ、古くなった大脳皮質も若返りました。今話題の「押し活」についても生の声を聞くことで、若者が「押し」に何を求めているのか少し理解できたように思います。
 

NO245令和5年8月号「2023夏!親子で行きたいお勧めイベント」

今年の夏はとても暑くなりそうですが、子ども達は、猛暑も酷暑もなんのその。夏バテ気味の大人たちをしり目に、海に山に、プールに花火、遊園地に動物園に、お泊まりにキャンプ・・・お出かけしたい所が山ほど。子ども達の楽しい夏の思い出で作りに、子どもが喜びそうなイベントを近場で探してみました。
 恐竜
・リアル恐竜ショー恐竜パーク 
 新宿文化センター8/7(月)
・森の中で恐竜に出会える!恐竜王国2023
 昭和の森(千葉市)3/1~11/26(日)
・DinoScience恐竜科学博2023@TokyoMidtown
東京ミッドタウン ホール7/21(金)~9/12(火)
・ダイナソーアドベンチャーツアーつくばの森の大恐竜パーク
・捕まえて集める恐竜の森
 Galaxy Harajuku 4/8(土)~12/31(日)
SDGs・アニメ
・国立科学博物館特別展「海生命のみなもと」
 海洋汚染(プラスチック誤飲のクジラ展示)
 ~10/9(月)
・ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK
  子どもの遊び場 港区青山 予約制
・「それいけ!アンパンマンプール」
 よみうりランド
・ウルトラヒーローズEXPO2023
 池袋サンシャインシティ文化会館
 7/22(土)~8/28(月)
グランピング
・行方ファーマーズヴィレッジ
 行方市にある農業体験や自然と触れ合えるグランピングが楽しめる施設
・ツインリンクもてぎ星空のキャンプヴィレッジ  グランピング・ワイド森のテラス
昆虫
・千波湖環境学習会(どんな昆虫がいるか調査)
8/5(土)13:00~千波公園親水デッキ集合 
・昆虫観察会
水郷県民の森(潮来市) 8/5(土)
・特別展「熱帯の昆虫と食虫植物
 板橋区立熱帯環境植物館 ~8/27(日)
                          

・千波湖環境学習会(どんな昆虫がいるか調査)
8/5(土)13:00~千波公園親水デッキ集合 
・昆虫観察会
水郷県民の森(潮来市) 8/5(土)
 

No244令和5年7月号「彩の国保育園キャラクター勢ぞろい」

彩の国保育園キャラクター勢ぞろい
 





 

No243令和5年6月号「77年間の広島の願いを、世界に届けよう!」

 

No242令和5年5月号「キャラクター人気投票開催中!」

認可保育園となってから、早いもので4年目を迎えました。毎年、家族で楽しみながら参加できるイベントを企画していますが、令和2年はロゴマーク、令和3年はシンボルツリー、今年はキャラクターの募集を行いました。公募用紙は、在園児の他に卒園園児や以前働いていた職員にも郵送しましたが、キャラクターの絵と共に、返信には、近況報告も一言添えてくれました。応募総数は、全部で  名でした。
キャラクターの絵は、彩の国保育園のキャッチコピー「のびろのびろ」やシンボルツリーからイメージした木のキャラ、園長先生の飼っている豆柴始めウサギやリスなどの動物キャラ、元気な子ども達をイメージした恐竜キャラ、カラフルなかわいいキューピットなどなど、どれも個性的で可愛いいものばかり。どれを選んでいいのか迷ってしまいます。キャラクターのネーミングもユニークで可愛い名前がたくさんあります。ミッキーマウス、ウルトラマン、アンパンマン、ポケモンなどのように、彩の国保育園のキャラクターも長く愛されるキャラクターに育っていって欲しいものです。
只今、人気投票真っ最中!現在、クラスごとに投票の日を決め、順番に投票をお願いしています。まだ投票していない人は、是非とも投票してください。得票数が最も多いキャラクターを彩の国保育園キャラクターに決定します。発表は、6月に行う予定ですので、お楽しみにお待ちくださいね!
 

No241令和5年4月号「新たな気持ちで、令和5年度をスタート」

 マスクの着用が緩和されることになり、コロナから徐々に解放されて以前の日常が戻ってくる日もそう遠くはないかも知れません。4月から始まる新年度を目前にして、コロナ後に備え、新たな気持ちでスタートをきる準備に追われている年度末となりました。
 先ずは、保護者の皆様にご協力頂きました令和4年度の保育園評価に関するアンケートの集計結果をもとに、令和4年度の保育全般にわたる反省を行い、改善策を講じたいと思います。回収率75%と多くの方にご回答いただきありがとうございました。保育園利用者である皆様の様々な考えや思いをしっかり受け止めて、客観的・広範的視野に立ち、保育計画や保育園運営を行なわなければ、よりよい保育には繋がらないと再認識致しました。貴重なアンケート結果をよく検討し、保護者の皆様のご意見・ご要望にそえるように職員全員の共通理解の下、課題解決に努めたいと思います。
 保育業界全般に係わる問題として、全ての保育園の喫緊の課題となっているのが不適切保育です。彩の国保育園でも「人権研修」を園内研修としてここ2年間継続して行っていますが、刑事事件にまで発展したニュースを受けて、さっそく研修を行いました。4月からはこどもまんなか政策を掲げて「子ども家庭庁」が開設されます。私たち現場の保育士が率先して子どもの人権を守り、「こどもまんなか」を実践する令和5年度にしていきたいと思います。
 

No240令和5年3月号「これまでの三年間とこれから」

 本年度の卒園式は、3月17日金曜日に予定されています。いよいよ、残り一カ月ほどとなり、年長さんの保育園生活も最終章を迎えることとなりました。無事、卒園式を迎え、憧れの小学校に入学することを楽しみに思う一方、残り少ない保育園の日々を惜しむかのように毎日濃密な日々を子ども達は過ごしています。
 さて、今年は、筑波山卒園遠足を再開することができましたが、実施することができなかったこれまでの三年間が、嘘か幻のように感じられます。しかし、年長児の今の姿に三年前の姿を重ねる時、自粛と我慢の日々がいかに長かったかを痛感します。特に保護者参加行事が実施できなかったことは、保育上大きな損失だったと感じます。夏祭りでも運動会でも節分集会でも子ども達と一緒に楽しんで参加してくれた保護者の皆様の姿は、子ども達の目に焼き付いて一生記憶に残るに違いありません。今年の卒園児の保護者の皆様にも、特技披露や仮装大会等では奮って参加頂きましが、この場で改めて感謝申し上げます。
 保護者の皆様と「共に育て、共に学ぶ」保育を志してきましたが、コロナ禍でなかなか思うような結果が得られませんでした。そこで、最後に保護者の皆様にお願いがあります。これまでの保育園生活を通してイメージする保育園像を、お子様と一緒に考えて、彩の国保育園のキャラクターをデザインして下さいませんか。三年間の溝を少しでも埋めることを期待して・・・

No239令和5年2月号「イラン戦争から20年後の今も新たな戦争被害が起きている」

 放射能でがんや白血病を発症した子どもたちをチョコレート募金で支援しているJIM-NETが今年で18回目となる募金キャンペーンを展開中です。彩の国保育園の園だよりでも、2月のバレンタインデーの折に何回も紹介してきましたが、今年も難病の子どもたちが描いた愛くるしい絵が缶のふたにあしらわれたチョコ缶が出来上がりました。左下の画像が今年のチョコ缶です。どれも明るい鮮やかな色使いで、病気の子が描いた絵にはとても見えません。向日葵の絵を描いた少女ホズカは9歳。ユーイング肉腫で治療を受けていましたが昨年11月15日に永眠したそうです。ホズガとはクルド語で「希望」を意味するそうです。小さな子ども達に戦争はいつも大きな苦しみをもたらします。しかし、ボズガの向日葵の原画はなんと輝かしくパワフルで生命力に満ちている絵でしょうか。チョコ缶の背景の鮮やかな青色は、ウクライナに思いがはせられます。子ども達の病気が治り早く戦争が終結することを祈りましょう。
チョコ募金申込先
(WEBサイト)
https://www.jim-net.org/news/item/
(電話) 03-6908-8473





 

No238令和5年1月号「令和5年に向けて、新たな気持で新年を迎えましょう」

春の親子遠足を皮切りに、夕涼み会・運動会・保育参観と、本年度の保護者参加行事は、コロナ禍ではありましたが、何とか予定通りに実施してくることができましたが、ここにきて、本年度最後となるクリスマス発表会がビデオ配信となったことは、非常に残念で仕方ありません。年度末は、子供の成長にあわせて劇遊びをメインに毎年発表を行っていますので、お父様お母様の観客の前で演技を披露できたなら、子ども達の達成感や喜びもとても大きいことでしたでしょうね。しかし、保育園でのお子様のありのままの姿を見ていただけるビデオ撮影の良さもあります。どうぞ、ご家庭で家族団らんでお楽しみいただけたらと思います。
さて、ビデオ配信前に、予告編をお届けしましょう。たんぽぽ・もも組さんは、「三匹の子ぶた」で可愛い子ぶたとこわーいオオカミに扮します。どんなハプニングが起こるでしょうか?フ・フ・フ楽しみです。よつば・にじ組は大好きな働く車に変身します。衣装と振りが見応えありそうですよ。そら・たいよう組の「幸せの青い鳥」は、メーテルリンクの原作を現代風にアレンジしたストーリーが、しあわせの形を浮き彫りにしていきます。劇の他に、クリスマス気分をたっぷり味わっていただける歌や合奏もあります。
昔からずっと読まれ続けてきた童話は、普遍的な人間心理や人生の機知やファンタジーに満ち溢れているので、非日常を楽しんだり、試練に遭遇したりすることで、癒しや活力がもらえます。また、童謡で童心に戻って元気を取り戻しましょう。どうぞ、クリスマス発表会のビデオを見ていただき、令和4年の嫌な事は忘れて、令和5年は、「青い鳥」のチルチルとミチルのように、しあわせを探しに出掛けてみてください!
 

No237令和4年12月号「試練の時代が、明るい未来を創る」

今年も残すところ1か月余りとなったこの時期、街にはジングルベルの曲が流れ煌びやかなXmas飾りがあふれ、例年と変わらぬ年末の光景がひろがっています。しかし、いったん世界に目を向ければ、きな臭い煙が世界中を覆っている現実に違和感や戸惑いを覚えます。そして、いまだ収束の兆しが見えないコロナ感染症も世界中の人々の前に立ちはだかって4年目を迎えようとしています。また、異常気象や食糧危機も人びとを翻弄し、持続可能な開発目標(SDGs)による取り組みが始まっていますが、なかなか世界各国の足並みが揃わず、達成を危ぶむ声が聞かれます。日本国内では物価高騰による生活不安、統一教会のマインドコントロールによる被害、大臣の辞任ドミノなど社会、政治不安が追い打ちをかけています。 
戦後の平和な日本の繁栄の中で、溢れる物に囲まれて育ってきた私達が忘れかけていた大事なことを教えてくれたのは、阪神・淡路大震災と東日本大震災でした。それまでは、せっせと稼いだお金で買いそろえた山のものような物たちに囲まれて満足していましたが、それが、地震や津波で一瞬のうちに消え失せてしまいました。何よりも大事なものは物ではなく、人との絆だと気づかせてくれました。また、コロナも私たちに、当たり前だと思っていた日常が当たり前ではないということを教えてくれました。天災は世界中の人々に平等に降り注ぎます。老若男女問わず、貧富の差も問わず、人種も問いません。人々は平等という地平に立ったことで、お互いが慰め合い支え合い助け合って試練を乗り越え復興を目指しました。試練が人の心を強くし、試練が人と人との結びつきを強くしたのです。
 強く結ばれた絆は、どんな試練も克服できる証です。それが戦争(人間が起こす最も残酷で恐ろしい人災)であっても終わらせることはできると信じましょう。現代社会が抱える様々な試練を克服して、私たち大人がサンタクロースになって、子ども達に明るい未来をプレゼントできるように頑張ろう‼

 

No236令和4年11月号「FSCマークで森林保護に協力しよう」

  今年は秋の訪れが遅く、10月の後半になってやっと、秋晴れのすがすがしい青空が見られるようになりました。朝夕の冷え込みとともに、木々の紅葉も目立ち始め、園庭の桂の木の葉も黄色く色付いてきました。保育園では季節の移り変わりと足並みをそろえるかのように、運動会を経験した子ども達が成長の階段を一段登り、それぞれにカラフルな変化を見せてくれています
 ところで、運動会ではSDGsをテーマとして競技を企画しましたが、日常の保育においては、ごみの分別や地域のごみ拾い、食育で野菜を栽培して残食を減らす、「海の生き物を大切にしよう」等の身の回りの理解しやすい項目の動画鑑賞等出来ることからSDGsに取り組んでいます。そんな中、年長児が旗に掲げた持続可能な開発目標の中の「陸の豊かさも守ろう」の森林保護に関して興味深い話を聞く機会がありました。世界第2位の森林面積を有し、木の文化を誇る日本ですが、外材の輸入により、日本の木材が使われず、間伐など森林の管理が行われず枯渇する危機に直面しているというのです。外国では古い住宅ほど価値があり大切に受け継がれますが、日本の住宅の平均寿命は36年で、老朽化した空家が増えています。世界最古の木造建築の法隆寺は木曽の檜で作られ1300年健在です。その国の風土に適した自国の木材を使って家を建てれば、森林は大切に管理され、持続可能な森林開発が可能になり、水害やCO2からも地球を守る一助になります。濫伐される森林を守るためにFSC認証制度があり私達もFSCマーク商品を購入することで、森林保護に協力できることを知りました。
 ( FSCマーク )             




 

No235令和4年10月号「月から「地球見」の時代がそこまで来ている」

 今年の十五夜は9月10日。「お月見」をしようと、毎年ススキを採りに行っていた野原に行くと、あんなにいっぱい自生していたススキが一本も見当たりません。ススキがなくてはお月様に申し訳ないと車で探し回わること小一時間。とうとう花屋で一本200円の「タカノハススキ」を買い求めることに・・・大きなまん丸お月様が顔を出す頃に何とか間に合い、月見団子と一緒にお供えしてよいお月見が出来ました。
月といえば、アポロ11号で人類がはじめて月面に降り立ってから50年が経ちますが、最近は、米国が主導する「アルテミス計画」を筆頭に、世界で人類が再び月を目指す計画が持ち上がり、それに伴い民間人の月への関心も高まっています。日本でも民間人として初めて宇宙旅行したZOZO創業者の前澤友作が、2023年に月周回旅行をイーロン・マスク創設の宇宙ベンチャー企業「スペースX 」と契約したニュースが衆目を集めました。
「アルテミス計画」では、いよいよ9月28日に新型SLSロケットがNASAから打ち上げられる予定になっています。このロケットには、日本の小型月面探査機「OMOTENASI」も搭載され、月面着陸して様々な調査を行います。成功すれば、日本初の月面着陸です。月を愛で、自然を尊ぶ心を育むための日本古来の伝統行事を受け継ぐ大切さもさることながら、未来を見据え新しい世界を生きる資質を育む新しい保育にも力を注ぐ必要に迫られていると月を見ながら思いました。
 

No234令和4年9月号「笑顔がはじけた夕涼み会」

         
 3年ぶりに保護者参加行事としての夕涼み会が復活しました。未だコロナ第7派がピークアウトしない状況の中、2部制・室内活用・感染対策の徹底等の対策を講じながらではありましたが、親子で楽しむ夕涼み会を開催することが出来ました。保護者特技披露・古本の提供・出店のお手伝い有難うございました。また、お祭り気分を盛り上げて下さった参加保護者全員にも心から感謝申し上げます。
 保育園に入園して初めて親子夕涼み会に参加したたんぽぽ・もも・よつば・にじ組のお子様たちは、夕方からの開催ということもありいつもと違う保育園の雰囲気に戸惑っていたお子さまの姿も見られましたが、山車や神輿を担ぎ、出店、盆踊りなどお祭りの雰囲気を保育園のお友達や身近な人たちと一緒に味わう体験をしたことは、きっとこれからの成長の糧になるに違いありません。
 そら・たいよう組の園児と保護者の皆様は、以前の夕涼み会を思い出しながらご参加なさったことと思います。今回、私たち保育士が何よりも実感したことは、保護者の皆様のご参加が、保育をしていく上で大きな力になるという事です。特技披露で子ども達の世界は広がります。古本のバトンタッチは絵本に付加価値を与えます。お父さんお母さんと一緒に参加することは、周りの沢山の大人に愛されていることを実感する事であり、アイデンティティを確立するためにとても大切です。何はともあれ、久々に子ども達の屈託のない笑顔がみられたことが一番の収穫でした。
 「共に育て、共に育つ」は彩の国保育園のモットーです。コロナからの回復とこれからの新しい保育を目指してまいりますので、今後とも、保護者の皆様には、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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