保育雑感

No.196令和元年7月号 「昆虫の不思議 その1」

「生き物とおしゃべりするには、観察するのが一番だ。子どもの頃、ぼくは、虫と話がしたかった。お前何処に行くの。何を探しているの。虫は答えないけれど、いっしょうけんめい歩いて行って、その先の葉っぱを食べはじめた。そう、お前、これが食べたかったの。言葉の代わりに、見て気がついていくことで、その虫の気持ちがわかる気がした。するとかわいくなる。うれしくなる。」文中のぼくとは、大人になって、日本の動物行動学の生みの親となる日高敏隆少年です。虫とこのような会話をしながら観察を続けた結果、昆虫の不思議を次々と解き明かして、私達に昆虫たちの魅力をたくさん教えてくれました。
今回は、数ある昆虫の不思議のなかでも、不思議中の不思議、「カマキリの積雪予知能力」について紹介します。雪国では、秋、カマキリが高い所に卵を産むと、その冬は雪が深いという言い伝えがあるそうです。保育園でも最近カマキリの赤ちゃんを一匹みかけましたが、わたあめみたいな形をした卵を誰しも見たことはあるでしょう。茨城は積雪がないので、何処に卵を産み付けても、雪で凍結する恐れはありませんが、雪国では、雪に埋もれてしまう高さに産み付けては、卵は孵りません。十数年にわたる観察と実験により、今では、その言い伝えが本当であることが証明されています。カマキリは産卵する場所の来たるべき冬の雪の深さを秋にはすでに予知して卵を産んでいる訳ですが、一体どうしてそんなことがわかるのでしょうか?カマキリ恐るべし!このカマキリの能力の仕組みは、いまだ解明されていません。彩の国の昆虫少年少女たちよ、将来、昆虫博士になって、この謎に迫り、解明して下さい!!

No.195令和元年6月号 「オープン保育でおままごと~室内バージョン~」

4月に引き続き、今月も、オープン保育でおままごとを行いました。手作りダンボールキッチンをメインに、お家の中にある家具や道具を揃えて、家庭生活の場を再現しました。寝室、ダイニング、浴室、居間を作り、冷蔵庫にテレビ、掃除機(先生達のアイディアが光る出来栄え)などの家電を揃えたマイ・ホームで、大家族の生活が、展開されました。幸せ家族を演出する「○○ハウス」のテレビコマーシャルのように、楽しい我が家の光景があちらこちらで見られました。その中でも特に楽しそうだったものトップ10をランキングで、ご紹介します。
10位:山ほどの洗濯だって朝飯前! 9位:お料理上手なお父さん! 8位:赤ちゃんのお世話だってできるもん! 7位:お風呂で大はしゃぎ!
6位:テレビ生(?)出演! 5位:家族団欒、楽しい夕飯! 4位:お料理上手なお母さん! 3位:ワンちゃんのお散歩(本当にペット飼いたいな)2位:エンドレス掃除機かけ! 1位:手動テレビを見ながら家族団欒!
以上1位~10位ランキングに該当する写真をホームページの画像で探して見て下さい。この他にも、微笑ましい場面がいっぱい映っています。
「おままごと」は、楽しめない子が誰一人としていない、素晴らしい遊びだと改めて思いました。

No.194平成31年5月号 「青空の下、おままごとオープン保育」

クラスの壁を取り払って、0歳~6歳までみんなで一緒に遊びましょうと始まったオープン保育は、回を重ねて、今年で3年目となりました。そこで、今年度最初のオープン保育は「おままごと」がテーマ。家族の構成メンバー(父、母、兄姉弟妹、祖父、祖母、ペットなど)が遊びの中で役割りを持って遊ぶ「おままごと」の面白さを、子供達にもっと知って欲しいという保育士の思いがあります。園庭にキッチンとダイニングスペースを作り、電車の線路と駅も設置し、園庭全体を使えるようにセッティングしてみました。2回目は、土とペットボトル水道を追加し、3回目はペットの犬も用意しました。その様子はH・Pの写真でご覧頂いたように、小さい子と大きい子が一緒に遊ぶ光景が園庭のあちらこちらで見られました。また、泥だんご作りや、ペット犬のお散歩など楽しい遊びに広がりました。さて、5月からは、おままごとの舞台が室内に移ります。先生達手作りのダンボールキッチンを使ってどんな楽しいおままごとあそびが展開されるか、とても興味深々です。
ところで、「おままごと」の「まま」とは、「飯」のことで、この遊びは、「お医者さんごっこ」や「お店屋さんごっこ」などの『ごっこあそび』と言われる遊びの一種ですが、子供が、お父さん役やお母さん役など家族のメンバーの役になって進行する家族の生活の再現遊びとでも言えましょうか。おままごと中の子供の会話や行動には、日常生活がそのまま現れます。例えば、ママの口癖やパパの行動等々・・・(パパ、ママ、言動に気を付けましょう)
ところで、「家族」といっても昨今は、結婚観や夫婦の役割分担意識など、以前とは変わってきています。そんな中で、子供のおままごと遊びにも時代の変化が反映されていきます。例えば、おじいさん、おばあさんが、あまり登場しなくなったり、お料理を作るのがパパ役だったりもあります。子どもは、時代感覚を、遊びの中で、自然に身につけて行くのですね。子供の遊びは、大人社会を映し出す鏡とも言えるかもしれません。

No.193平成31年4月号 「新しい時代に新しい一歩を」

園庭の桃の蕾が少し膨らみ始めた暖かな3月20日に平成30年度23回卒園式が行われました。赤ちゃんの時からずっと一緒に大きくなってきた子が多い学年でしたので、兄妹みたいな存在だった子供達にとって、生まれて初めての別れの体験は、小さな心が揺さぶられる大きな出来事だったことでしょう。寂しさが徐々に込み上げてきたようで、最後には、涙が止まらず号泣する子もいて、パンダ組のお部屋は別れの寂しさに包まれました。その後もその余韻が保育園に漂っていましたが、そんな雰囲気を忘れさせてくれる来客がありました。6年前、彩の国を卒園し、今年小学校を卒業した子供達が、次々に、保育園を訪ねてきて、大きくなった姿を見せてくれたのです。ことしの卒園生の将来の姿が目に浮かび、明るい気持ちになりました。新年度をスタートさせる元気をもらいました。在園児たちも不安はあるものの、新しいクラスへの期待や、一つ大きくなることへの喜びが、日に日に強まり、新年度を迎える雰囲気が高まってきています。今年は、新天皇即位の年であり、1年後には東京オリンピックを控え、新しい社会の到来に期待が高まっている年です。このような社会情勢の中で、保育情勢も大きな転機をむかえようとしています。いよいよ10月に3,4,5歳児の保育料無償化が実施されます。働くお父様、お母様にとって、保育料の軽減は大いに明るいニュースです。これらの情勢を追い風にして、子供達にとってより良い成育環境が整い、子供達の未来が明るいものになることを願ってやみません。さて、このような中で、彩の国保育園も今まで取り組んできた異年齢保育やオープン保育の実践を新しいクラス編成で、発展させていきたいと思っています。「小さい子を思いやり大切にする心」や「年上の子を慕い敬い信頼する気持」など異年齢間の関わりの中から、豊かな人間性が育まれると思います。子供達が夢や希望が持てるように、年齢や世代や地域をこえて、理解しあえる暖かい人間味のある人を育てていきたいと思っています。

No.192平成31年3月号 「卒園式によせて」

3月が近づくと、毎年パンダ組の部屋から、卒園式に歌う歌を練習する歌声が聞こえてきます。今年も、節分祭が終わった直後から♪ずっとずっと大好きだよ~♪というフレーズが別れの予感を漂わせながら聞こえてくるようになりました。歌声の中に卒園児一人一人の声を探しながら今年の卒園式はどんな式になるのかと想像をめぐらしている最中、一年前の卒園生から手紙が届きました。読み終えて胸が詰まるような感動を覚えたのは、この子の気持ちが嬉しかったばかりではありません。就学年齢に達して、保育園から小学校へ入学する時を境に、子供達は大人になるための長い勉学の旅路の一歩を踏み出します。この子は一年間の学習を経て、道筋をたてて文章を構築し、表現力を磨き、相手に正確に思いを伝えられる文章力を身につけました。これが、学びの場としての小学校の本領であると感じ入ったからです。周知の事ですが、「就学」とは学校に入って教育を受ける事であり、小学校入学後の9年間の義務教育が誰にも等しく用意されています。しかし、一方で混迷を深め目まぐるしく変化する現代社会の中で、本来の義務教育の目的を見失った大人達、勉強することに意味を見出せない子ども達が多勢いることも確かです。
そんな教育現場の中で「学校は何のためにあるのか」という原点に立ち戻り、熱血校長のもと、学校の「当たり前」をやめて(「クラス担任」「宿題」「中間・期末テスト」廃止)勇気ある教育改革に取り組む中学校(なんと私の母校!)が、今話題になっています。「学校は、社会の中でより良く生きていけるようにするためにあり、そのためには、自律する力を身につける必要がある」という共通理解のもと、教職員、保護者、教育委員会、地域社会を巻き込んで新しい学校づくりが進んでいます。もうじき卒園式を迎え、小学校入学を楽しみに待つ彩の国保育園の子ども達が、真っ直ぐに勉学の道を進むために、出来ることが私達にも「何かある!」と思えてくる早春の出来事です。

  
えんちょうせんせいへ
おげんきですか?けっこうまえのことでおぼえていればいいんですがわたしがかぜをひいたときいっしょにカレーをつくりましたそれがこころにのこってるしカレーのつくりかたもわかりましたえんちょうせんせいがつくったカレーはつらいときもかなしいときもみんなをえがおにするまほうのカレーだとわたしはおもいます。がっこうでつらいときもえんちょうせんせいのカレーをおもいだすとすぐにげんきになってしまいます。ほいくえんのころえんちょうせんせいのカレーはとてもおいしいしまーぼーどうふもシチューもおんなじです。すごくえんちょうせんせいがつくるごはんはおいしいです。えんちょうせんせい大すき                   
ゆいなより
  

No.191平成31年2月号 「親子で楽しむ節分集会」

新年が明けて保育園で行う最初の行事は、毎年節分の豆まきです。今年は2月4日が立春なので、その前日が節分(季節を分ける)になります。季節の節目に邪気(鬼)が生じると考えられていたことから豆を撒いて邪気を払う習わしが定着し、お寺などで盛大な豆まきが行われています。
 さて、保育園では、一年の健康と幸せを願うこの節分の行事に合わせて、子供たちの一年間の成長を保護者の皆様に見てもらう機会として、豆まきと発表会を一緒に行い、保護者の皆様の参加もお願いしております。
彩の国保育園の保育の3つの柱は、

1.継続的活動 2.オープン保育 3.読書教育です。
1においては、子供たちの興味関心のある活動を、毎日継続して行うことで、成長を促します。
2は、異年齢間の関わりを大切にして、思いやりの心を育みます。
3は、月刊絵本と図書館活動により、絵本による情操教育と絵本を通して幼少期における親と子の関わりを深めることを目指しています。パンダ組は、この1年間の継続的活動の成果を、ピアニカとうたの発表と製作物展示でご覧いただきます。バンビ組は、1冊の絵本を取り上げ、それをテーマとした活動を一年間続けてきましたが、ダンス発表と製作物展示でその成果をご覧いただきます。ヒヨコ組は、オープン保育で、大きな子達と一緒にどのように遊んできたのかを保護者の皆様にも体験してもらいながら、お子様と一緒に遊びます。

もちろん、今年も鬼を始め、色々なキャラクターが登場して、豆まきと福集めもあります。さらに、保護者の有志の特技披露もありますので、お楽しみに・・・・・。平成最後の年の節分集会をお子様と一緒に楽しい集いにするよう、ご協力お願い致します。

No.190平成31年1月号 「U.S.A.」

2018年も残すところあとわずかとなりました。色々なことがあった1年でしたが、皆様のご家庭はどんな年でしたでしょうか。2018年日本の流行語大賞は「そだねー」。漢字一文字は「災」に決まりました。そんな2018年彩の国の最後の行事、Xマス会が今日行われました。今年大流行の「U.S.A.」をサンタと一緒に踊って大フィーバーでした。ヒヨコのお友達も「カモンベイビー」と口ずさんでいるのには驚かされます。あの「アップルペン」をもしのぎ、より低年齢の幼児が真似する「U.S.A.」とは、一体どんな魔法を使っているのでしょうか?人気の秘密を探ってみると、歌手、歌詞、原曲、振り付け、衣装全てが、1970年代からの時代の流れから生み出されたものだという事が分かりました。その中でも歌詞が最も気になります。「C’mon baby アメリカ」を連呼し、アメリカを称える呪文で、日本がアメリカ一色に染められそうです。幼い子が「C’mon baby アメリカ」と口ずさんで大人になったら日本の将来はどうなるのかなぁと職業柄少々不安を感じます。しかし、この歌詞の全体をよく読んでみると、そのような考えは杞憂かなと感じます。ISSAはアメリカを歌うことについて、「自分は沖縄出身なので、いつも小さい頃からフェンスの横にはアメリカがあって、その文化に憧れて生きて来たので、その若い頃の思ってた気持ちをやっと歌にすることが出来た。」と言っています。彼と同じように、アメリカ文化に憧れ、アメリカンドリームを夢見る人達は、世界中にいっぱいいたことでしょう。アメリカ文化は世界を席巻しましたが、時が流れ時代は変わり、歌詞はこう綴ります。
“数十年でリレーションシップ(関係)だいぶ変化したようだ だけれど僕らは地球人 同じふねの旅人さ”苦節を乗り越えたISSAを代弁しているように思えます。何十回と連呼されるアメリカですが、“憧れてたティーンネイジャーが 競合してくジパングで”と言う所で、やっと日本と言う歌詞が出てきます。何十回の「アメリカ」より1回の「ジパング」のインパクトは強烈で、私の杞憂を吹き飛ばしてくれました。そして、最後は、
“サクセスの味方オーガナイザー(主催者)ニューウェーブ寄せるウェストコースト どっちかの夜は昼間”と言う素晴らしいサビで締められます。
「アメリカファースト」を叫ぶ現在のアメリカにむけたメッセージを感じます。アメリカと日本の双方の文化が競い合い「どちらかの夜は昼間」というグローバルな視点でLovePeaceの精神を逆発信するメッセージには、アメリカ文化への敬意と警告が込められているように思えます。この素晴らしい歌詞を書いた人はShungo。アメリカ人?日本人?日本人なら漢字にして欲しいな!ISSAも漢字で。(1950年代生まれの老人のボヤキは聞かなかったことに!)

No.189平成30年12月号 「ハロウィン考」

先日、パンダ組の子供達が「ハロウィンお散歩」と称して、仮装衣装に身を包み、お散歩に出掛けました。その折、日頃お世話になっているご近所2軒に立ち寄りました。来訪の御礼にお手紙を頂きましたが、機知とユーモアに富んだ面白いお手紙なのでご紹介します。
10/3110時、かねて園長先生からのお話しの通りに、お散歩途中の園児30名ほどと、引率の先生方が我が家の庭に集合されました。雲一つない秋晴れの下に、賑やかな声が満ち溢れました。取るものも取りあえず庭におりて挨拶をしましたら、代表の子から「やなぎはしさんへ❤」と書かれた画用紙二つ折りのファンタジックな折り紙に飾られたメッセージに、小さな包みを添えて手渡され、びっくりしたり、恐縮したり・・・とっても嬉しい気持ちに胸がいっぱいになりました。早速、仏前に備えてしばらくしてメッセージを開いてあららら・・・ハロウィン!!ハッピーハロウィンの文字の下に折り紙で作られた南瓜の仮面に目を輝かしました。それぞれのご面相の南瓜が3個も並び、
☆きれいなおどりや、おことをありがとうございます。らいねんもたのしみにしています☆
ハロウィンのお祝いで寄って下さったのね。日本の老婆はごめんなさい!!気付かずにおりました。よもや、我が家に実現しようとは、戦前生まれの私には予想もつきませんでした。長生きのおかげで晩学の勉強となりました。亡き夫へのおみやげ話の一つに「ハロウィン?なんのことだべ。」・・・と大笑いになるかも。楽しい思い出の1日となりました。世の中どんどん変わりますね。」
ところで「ハロウィン」と言えば、若者の軽拳妄動がニュースになり批判的な世論が目立つ昨今です。楊箸さんも、新聞に投稿された和歌に目を止められました。
「月見なる優雅な行事は忘れられ南瓜遊戯(ハロウィン)てふ徒爾(無駄ごと)の流行る世」

「ハロウィン」より「お月見」が好きな、今や少数派日本人の嘆きの歌です。心情的には私もこちらに組しますが、柳箸さんの言うように、どんどん変わる世の中を晩学の精神で肯定的に捉えれば、「ハロウィン」も笑い飛ばして受け入れられます。

そして「優雅なお月見」と「楽しいハロウィン」を両方とも後世に残せるのは、どちらも知っている者達の役目なのでしょう。

No.188平成30年11月号 「さつまいもの日」

今日は、パンダさんとバンビさんが、お父さん、お母さんと一緒にさつまいも堀に行ってきました。土の中から何かを掘り出すのは、数ある遊びの中でも、子供の遊び心を引き付けて、飽きさせない魅力的な遊びの一つです。毎日土を掘って虫探しをしている彩の国の子供達にとって、土掘りはお手のもの。今日は、芋の他に虫も掘り出して楽しさ2倍でした!
ブームの要因の1つとして、焼き芋屋の看板のネーミングが一役買っていたようです。
甘みのある食物の筆頭の栗(九里)に近い美味しさと言う意味の「八里半」から始まり、栗を越える美味しさの「九里半」更に、栗(九里)より(四里)うまい「九里十四里=十三里」と変遷し、その洒落たネーミングが粋な江戸っ子の心を掴み、炎上して大ブームが巻き起こったということです。
その「十三里」から「13日」に決まったという訳です。この他にも、さつまいもに纏わる面白い話は、いっぱいあります。お子様とホイクホクのさつまいもを食べながら、さつまいもの話を聞かせてあげてはいかがでしょうか。美味しさが倍増すること請け合いです!!

No.187平成30年10月号 「でんごうれっしゃ」

またまた虫の話題です。秋の気配が日に日に濃くなるこの頃、昆虫たちの夏も終わろうとしている中、子供達は虫たちとの別れを惜しむかのように虫探しに奔走しています。現在、園庭で目にすることが出来るのは、黄アゲハとカブトやコクワガタやカナブンなどの幼虫と「でんごうれっしゃ」の3種類です。誰かが「あっ!黄アゲハだ!」と見つけて皆で目で追う間もなく、ひらひらと園庭を通り抜けてどこかへ飛んで行ってしまう黄アゲハは美しいチョウです。「見つけたよー」と言って見せに来る虫かごの中に入っているのは、土の中から掘り起こされてさぞかし迷惑をしているだろうクワガタ科の白い幼虫たち。「でんごうれっしゃつかまえたー」と歓声を上げる子供の手の平の上にはどんなものが乗っていると思いますか?“でんごうれっしゃ?”一体何?その正体は?なぜか以前から彩の国の子供達はその幼虫を“でんごうれっしゃ”と呼んでいます。
下の3つの幼虫のどれかが“でんごうれっしゃ”と呼ばれているものです。


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 ネットで調べても出てきませんが、こんな書き込みがありました。「それにしてもしっぽ状のものはしっぽでしょうか。先端の鼻のようなマルイ所は、鼻でしょうか?まるで、おもちゃのトレイン見たいな姿ですね。窓のある客車が連結されているようでもあります。じっくり見ていると、色々な事を想像してしまいます。」彩の国の子供達も電車に見えたのかもしれませんね。では、「でんごう」とは何なのでしょう?“れんごう”“でんこう”?閃いた方いらっしゃいましたら、ご一報ください。“でんごうれっしゃ”の本当の名前は「セスジスズメ」という“蛾”の幼虫なんです。昆虫や蝶の形態は実に様々で面白いものです。

No.186平成30年9月号 「平成最後の夏」

記録的な気温に日本中が沸騰した猛暑の夏ですが、彩の国保育園の子ども達は、熱中症にもかからず元気いっぱい。パンダさんがピアニカで奏でる運動会の歌のメロディーが園中に響き渡っています。どんなに暑くても、子供達の口から「あつい」という言葉は聞いたことがありません。大人達はついつい「あつい、あつい」と1日何十回も口に出して暑さを凌いでいますが、子供達は平気の平左で過ごしています。
今年の夏も色々な事がありました。西日本集中豪雨、スポーツ界の不祥事、感動的な高校野球決勝戦の結末、アジアスポーツ大会での日本新記録達成などなど。オリンピックを二年後に控えて、スポーツ界が熱気を帯びているようです。
毎年色々な事が起こる夏ですが、日本人にとって忘れてはならないのが、8月15日終戦記念日です。今年は戦後73年目です。忘れ去られようとしている戦争の記憶ですが、戦争体験者の高齢化の中で、地道な活動により、毎年新たな記録や事実が発掘されています。その一つに「届かなかった手紙」を親族の元に届けようと活動を続けている人たちがいます。アメリカが戦利品として没収した日本兵が家族に宛てた何万通ともいわれる手紙が今少しずつ遺族の元に届けられています。遺骨も遺品も帰らなかった遺族にとって、本人直筆の手紙を75年後に受け取ることは、新たな悲しみに苦悩する事ではありますが、やっと戦争が終わった瞬間でもあります。戦争を知らない私達ですが、戦争体験者の人々の実話は、涙を禁じ得ません。一方、平成30年の戦没者慰霊式典は、「平成」最後の式典となりました。戦地巡礼の旅を長年にわたって続けてこられた天皇・皇后両陛下の慰霊の旅も終わろうとしていますが、戦後の様々な人々の「戦争を二度としてはならない」という信念に基づいた努力が73年間の平和を維持してきたとすれば、「平成」が終わろうともその努力を継承して、平和を守っていく責任をみんなで果たさなければならないでしょう。

No.185平成30年8月号 「猛暑を肝試しで乗り切ろう!」

夏恒例のお泊り保育が、7/20に年中~小学校3年生31名が保育園に集合し、盛大に行われました。記録的猛暑の中での開催となりましたが、気温よりも子供達の熱気の方が高く、心配された熱中症も何のその、夜の園内に子供達の歓声が轟きました。初めてのそうめんメニューの夕飯とトウモロコシでお腹を満たして、いざ、「モンスター探し」に挑戦。夏と言えばおばけ屋敷ですから、毎年先生達は、試行を凝らして、子供達の「こわいものみたさ」を満足させようと頑張ります。今年は、真っ暗なバンビ組の部屋の中に作られた迷路にモンスター探しに出掛けました。泣く子が続出する年もありますが、今年は恐怖心よりも、冒険心が喚起され、ゲーム感覚で楽しんでいました。出口でご褒美のモンスターカード入りのお菓子をもらって大満足でした。学童さんの肝試しは、年々レベルアップの傾向、これを楽しみにしているリピーターもいるので、手は抜けません。外に連れ出す前の仕込みが大切。不気味な雰囲気を醸し出して「こわい」という言葉が出てきたら、しめたもの。県庁広場に通ずる暗い坂道の途中の木に風船を結び付けておき、(仕掛けをしている本人も風になびく8本の風船の景色は不気味だった。こわっ!)一人で、その風船を取って来たら「勇者の証」を手に入れることが出来るというもの。恐る恐る出掛けていく子供達の後ろ姿に「勇気を出して!」とエールを込めて送りだすと、暫くの静寂の後、もの凄いスピードで逃げ帰ってくるその手には風船、その顔には勝ち誇った表情。弱虫を返上して、「勇者の証」を高く掲げて全員意気揚々と帰園したのであります。一夏の一夜は、花火のようにパッと過ぎ去りましたが、「来年もやるの?」の言葉に、楽しかった記憶として子供達の心にずっと残る思い出となることを確信しました。

No.184平成30年7月号 「オープン保育の真骨頂」

昨年度から新しい試みとして始めた「オープン保育」は、2年目を迎え、その成果がすこしずつ目に見える様になってきました。
そこで、今月のオープン保育の様子をお話したいと思います。
まず、パンダ組の様子ですが、お部屋には大きないけすと小さないけすの2つが用意され、その中に魚がいっぱい泳いでいます。長い釣竿を持ったお兄さんお姉さん達は、大きいいけすで、短い釣竿を持ったちびちゃん達は、小さいいけすで魚を釣っています。釣った魚を回転寿司屋に持って行き、好きなお寿司を注文して席に座って待っていると、レーンにお寿司が出されるという仕組み。お店は大繁盛!大きい子に混じって、ヒヨコさん二人並んでお寿司を食べている姿は微笑ましく、思わず、パチリ
バンビ組には、昭和レトロな駄菓子屋さんが出現。大人も、子供時代にタイムスリップしそうな、わたがし、せんべい、ドーナツ、プリン、ラムネ等々沢山の駄菓子が箱に入ってお行儀よく並んでいます。お兄さんお姉さん店員が、ちびちゃん達に優しくお菓子を売っています。部屋の角には、ボウリングコーナーが設置され、子供達で大賑わい。わたあめ大好きな女の子がイート・イン・コーナーでわたがしを食べている姿を2回も見かけました。ヒヨコ組には大きなトンネルが設置され線路の上を色々な電車が走り回っています。紐電車、牛乳パック電車、大きい子が小さい子を乗せてひっぱる段ボール電車、マジックテープで連結するフェルト電車。先生のアイデアが光ります。

終わった後、子供から嬉しい一言を貰いました。ボウリングでただ一人ストライクを出した年長さんに「すごかったね!!」と声を掛けると、「今度のオープン保育は幾つ寝るとやるの?」
そうきたか!次回は、もっと先生達はりきっちゃうぞ!!

No.183平成30年6月号 「子供とお年寄りの触れ合い ―0歳から90歳までー」

先週16日に行われた「琴・日舞鑑賞会」に携わって下さったボランティアの方々は、当日都合が付かず来られなかった花柳流師範の踊りの先生を含めると皆で5人いらっしゃいます。皆様方のお歳は、60708090歳と年代が順番に勢ぞろい。その中で、最も年上の方は、40年以上の日舞歴で身につけた凛とした姿勢と上品な物腰が際立つ93歳の御婦人です。「楊箸さんのように歳を取りたい」と、ボランティア仲間では、憧れの存在です。人生の先達として、道しるべとなり、導いて下さる人がいることは、後から続く者にとって、本当に有り難いことです。
このようなお年寄りの存在は、子供達にとっても無くてはならないものです。
身近にいるお年寄りに日本文化を教えてもらったり、一緒に歌を歌ったりする中で、可愛がってもらい慈愛の心に触れることは、子供の心の成長を育みます。
また、長い人生の中で習得した知恵を授けることができるのもお年寄りです。彩の国保育園の子ども達と接する度に、口を揃えて「子は宝」と皆さんはおっしゃいます。子という原石を磨いて宝石にする役割の一旦を荷うことができるお年寄りも、また宝ではないでしょうか。子供、お年寄りばかりではなく、青年も、中年も人はみな宝。人の尊厳を大切にし、人命を尊重する社会は、世代の隔絶からは産まれないでしょう。
楊箸さんの礼状の中にこんな一文がありました。
「この度は、否、この度も掛け替えのない楽しい時を過ごさせていただきました。園児達の可愛い眼差しや琴線に触れる好奇心の様子には瞠る(みひらかれる)思いでした。一緒に童謡を歌ってすっかり若返りました。つい齢も忘れて・・・はち切れそうな園児達の声が耳に残ります。」
子供もお年寄りの力になっているのですね。世代間で相互に与え与えられる関係を築いて行けば、人間性豊かな社会が生まれ、喜びや幸せをいっぱい感じる人生を歩むことができるのではないでしょうか。

No.182平成30年5月号 「子供は折り紙が大好き」

子供達は折り紙を折り始めると、「もう一枚、もう一枚」と何枚でも折りたがります。子供にとって折り紙の魅力とは何なのでしょうか。
私達大人も、子供の頃に折り紙で遊んだことがないと言う人は、たぶん一人もいないことでしょう。奴さんやヒコーキ、チューリップなどはポピュラーですが、その中でも、鶴は、世代を問わず、日本人なら誰も一度は折った事があるに違いありません。折り鶴は、日本だけでなく、今や世界平和の象徴として海外でも注目されています。
さて、折り紙の起源ですが、七世紀に神事や儀式に用いられた事に始まりますが、江戸時代になり庶民の遊びとして広まり、明治以降、幼児教育に取り入れられ、子供文化として親しまれるようになりました。現在では、「origami」として、世界中の人に愛され、芸術作品を生み出すほどの進化を遂げています。
このように、世代を問わず世界中の老若男女を魅了する折り紙ですが、子供達にとっては、折り紙の何が面白いのでしょうか?夢中になっている子供達を観察してみると、いくつかその理由が見えてきます。
キーワードは、
①たくさん ②カラフル ③変化 ④何度でも ⑤増えるでしょうか。沢山ある中から選べる楽しさ、好みの色を選べる喜び、折るたびに形を変える面白さ、「もう
1回!」という欲求が何度でも満たされ、そして、最後は出来上がった自作作品を沢山集めて充実感に浸ることが出来ます。現在人気のDYIの幼児版とも言えるでしょうか。

一方、与える方にとっては、指先を使い、創造力を促す折り紙は、教育的意義も高いと言えます。また、大人にとっても、老化防止に役立つこと受け合いです。「いつでも、どこでも、だれでも」楽しめる折り紙は、これからも世界中にどんどん広がりその可能性をどんどん発揮して世界文化と呼べるようになることでしょう。 

No.181平成30年4月号 「煮干し」

卒園式の2日前、卒園生のA君が、ご両親と一緒に、高校入学の報告に園を訪れました。A君は、平成21年に彩の国保育園を卒園しましたが、その時の身長が110㎝ほどでしたから、私の目の前に現れた姿は、上を見上げると、はるか遠くに顔があると感じるほど背が高くなっていて、その変貌ぶりにビックリ仰天しました。聞けば、身長187㎝とのこと。中学時代から、野球部に入り、甲子園に出場する高校球児を目指してきたA君ですが、何を食べてそんなに背が伸びたのかと問うと、母親から「保育園のおやつに毎日煮干しを食べていたお陰です。」という意外な答えが返ってきました。A君の父親も骨太で背が高いので遺伝的要因は大きいのでしょうが、その父親より更に高い分は、後天的要因と考えれば、「煮干し」も確かに役に立っているのかもしれません。私はその一言が、成長した姿を見せに来てくれた喜びにプラスされ、A君と二人で撮った写真の顔には、二倍の喜びが溢れています。
2日後の卒園式では、8名の卒園児とA君が重なり、一人一人の高校生姿を思い浮かべながら、「伸びろ、伸びろ、天まで伸びて、大きくなれ!」と祈り、送りだしました。
いつの頃からか、おやつに煮干しを出さなくなりなしたが、「煮干し」の力を信じて、またおやつに出そうと思います。その効果を実証してくれる卒園生が、訪ねてくれる日を期待して・・・。

No.180平成30年3月号 「親と保育士の願いは、子の健康と成長」

2月の節分集会には、大勢の保護者の皆様にご参加頂き、ありがとうございました。また、特技披露や仮装で会を盛り上げて下さった保護者の方々にも厚く感謝申し上げます。
従来、園での節分行事は、子供たちだけで、豆まきをしていましたが、今年は初めて親子参加行事として開催することになりました。立春を祝い、子供の無病息災を願う節分にちなんで、保護者の皆様と共に、昨年一年間の子供達の成長を確かめ、この先一年の健康と成長を願うことを主旨として開催致しました。第1部の各クラス発表は、一年間継続して取り組んできた活動のひとつを見て頂きました。パンダ組はピアニカと音楽リズム、バンビ組は劇遊び、ヒヨコ組は手作り楽器を用いたリズム遊びと絵本による言葉遊びを発表に取り上げました。初めての取り組みで、試行錯誤を重ねながら一歩ずつ前に進んできましたが、継続することで得られたものは、子供達の血となり肉となっていると感じています。パンダ組の子供達は、根気や意欲、そして向上心を、バンビ組の子供達は劇遊びを通して社会の入口を知り、つもり行動を重ねて世界観を広げてきました。ヒヨコ組の子供達は、手作り楽器で色々な音に触れ、聞き分ける力を養い、絵本でことばの面白さを知りました。次の一年を生きる栄養や力を蓄えてくれたと信じています。第2部では、「鬼は外、福は内」を戸外で盛大に行う計画を立てていましたが、天候に阻まれてしまい、とても残念でした。しかし、室内では、親、子、先生が、一同に会し、今までにない一体感を感じながら、特技を見て、驚き、笑い、仮装のキャラクターに感心、感動、お菓子をもらう子供達の喜びの笑顔、大人も童心に帰り、子供達と一緒に楽しい一時を過ごすことができました。会場の狭さや進行等、色々不備なこともあり、改善点は多々ありましたが、保護者の皆様の温かいご支援により、素敵な会になった事、心より感謝申し上げます。保護者の皆様のお力をお借りすることで、子供達の笑顔や喜ぶ姿をいっぱい見る事が出来ました。本当にありがとうございました。私たち保育士にとっても、次年度に繋がる貴重な体験となりました。来年度は、私たち自身も向上心を持ち、更に、保育の質を高めるよう努めて参りたいと思います。
 

No.179平成30年2月号 「日本文化と鬼」

「一月急ぎ足、二月逃げ足、三月勇み足」という言葉がありますが、これは、年が明けたと思うとあっという間に1月~3月は過ぎてしまうという意味です。確かに、保育園でもお正月の雰囲気が一転して、節分ムードに早変わり。「♪鬼は外、福は内~」「♪鬼のパンツは良いパンツ~」と元気な歌声が響き、鬼のお面や豆を入れる升作りなど節分の準備が進んでいます。
節分の豆まきは、日本古来の行事として、地域や家庭の中で受け継がれており、老若男女が楽しめる大衆文化と言ってもよいのではないでしょうか。
元来、日本文化と鬼は、深い関係があり、現代の私達の生活の中にも、鬼はしっかりと根付いています。それもそのはず、昔話や地域の祭事には、怖い鬼、優しい鬼、ユーモラスな鬼など様々な鬼が登場し、小さいうちから子供達は鬼に恐れを抱いたり、泣かされたり、笑わされたりして、育ってきている訳ですから。一年間の無病息災を願い、鬼を追い払う節分の豆まきは、日本各地の神社やお寺で節分会又は節分祭として、毎年盛大に行われています。人気力士が招かれる成田山新勝寺や、力道山のお墓がある由縁で、プロレスラーが招かれる池上本門寺がよく知られています。
保育園でも、今年は、「ア○○○○ン」を始め、子供達が大喜びしそうなお客様を多勢呼んで、保護者の皆様と一緒に節分祭を楽しむ企画をしています。
また、各クラスがこの一年間継続的に取り組んできた活動の発表会も行います。今までの一年間の成長を喜び、これからの一年間の成長を祈願する行事として、年間行事の中に、取り入れていく予定です。平日の開催となり、お忙しいこととは思いますが、子供達と一緒に楽しい催しに致しましょう。

No.178平成30年1月号 「絵本で一年を振り返り、絵本で新年を迎える」

平成29年もあと数日を残すのみ、平成30年がそこまで来ています。この一年を振り返って、皆様はどんな一年だったでしょうか。
彩の国保育園の一年も、色々なことがありましたが、中でも、素晴らしい出来事は、彩の国図書館で本を借りてくれる人が増えたことです。
ボランティアの方々による絵本の読み聞かせを長年続けてきましたが、年を重ねるごとに子供達は絵本に集中するようになってきました。
一方、各クラスで、毎日、月刊絵本を読む時間を設けていることも、絵本を読む習慣に繋がっているかと思われます。また、図書係の先生達が、もっと絵本を好きになってもらい、図書館に足を運んでもらおうと、色々な工夫をしていることも、一役かっていると思われます。
更に、お忙しいにも関わらず、お子様が「本を借りたい」と言うと、一緒に図書館へ入り、本を選んだり、感想を書いたり、保護者の皆様のご協力も、絵本の貸し出し冊数の増加に繋がっていることと思います。
幼児期は、お父さん、お母さんと一緒に絵本を読むことが大切だと言われています。絵本は言葉や知識を学ぶためだけのものではなく、親と子の愛情を育むことも出来ます。夜、布団に入って読んでもらった絵本は、母親の温かさと共に、ず-っと心に残るものです。
ところで、お子様と読んだ絵本の中で、今年一番のお気に入りの絵本は何でしたでしょうか?ちなみに、貸し出しNo1.絵本は「おしり探偵」でした!
参考までに、世間の絵本売上年間ランキング一位は、「えんとつ町のプぺル」、年間ベストセラーNo1.は「90歳、何がめでたい」でした。
興味がある方は、お正月に是非読んでみて下さい。「一年の計は元旦にあり」平成30年の読書計画も立ててみてはいかがでしょうか。

No.177平成29年12月号 「Xマスの光と陰」

今年も残すところあと一か月余りとなり、保育園の行事もXマス会を残すのみとなりました。この前の日曜日には、年長さんに手伝ってもらいXマスツリーを出して飾り付けをしました。各クラスでも、Xマス会に向けて、楽しい計画を練っているところです。皆様のお家でも、Xマスツリーを飾りましたか?まだならば、12月7日にやってみてはいかがでしょうか。その日は、「Xマスツリーの日」だそうです。明治19年、日本で初めてXマスツリーがお目見えした記念日です。第1号のXマスツリーは、どんなだったのか見て見たいものです。今のツリーとはだいぶ違うのでしょうね。
ところで、Xマスといえば、思い浮かぶ絵本にアンデルセンの「マッチ売りの少女」があります。皆様もご存知でしょうが悲しいお話です。楽しいXマスだからこそ強く印象に残っていますが、貧困と死を描いた絵本を、好んで子どもに読んであげようと思う親は、今の時代にはあまりいないでしょう。子供達が大人になった時、Xマスに「マッチ売りの少女」を思い出すことはないかも知れません。アンデルセンが書いた童話には、他にも「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「裸の王様」「絵のない絵本」など名作ぞろいです。彼は、自分の様々な人生経験で得た教訓を、童話という形にして、子供達にも分かりやすく伝える作品を残しました。作品の文中から、その物語の教訓と思われる文章を拾ってみます。
「みにくいアヒルの子」には、「自分がみにくいアヒルだと思っていた頃は、こんな沢山の幸せがあるなんて、思ってもみなかった。」
と言う一文があります。
「人魚姫」には、
「人間は、ほとんど常に感情の色めがねを通して世界を見るもので、そのレンズの色次第で、外界は暗黒にも深紅色にも見えるのです。」とあります。
教訓が分かりやすい作品は、未だに人気があるようです。「マッチ売りの少女」を描いた作者の意図を知るために、もう一度深く作品を掘り下げて読んでみたいと思います。「貧困」や「死」というテーマは人間の永遠のテーマと言えますし、子供の頃に読んでもらった絵本はずっと心に残り、大人になって生きる力になることもあるのですから。

最後にアンデルセンの名言を1つご紹介します。
「すべての人間の一生は、神の手によって書かれた童話にすぎない。」
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